2026年2月、1冊の本が出版されました。著者は静岡県警の元刑事です。自身の経験をもとにした本を通じて読者に訴えたいこととは。
牧之原市の書店を訪れたのは、静岡県警の元警察官・山下信義さん(64)。
山下さんは2026年2月、1冊の本を出版しました。
布施書店・岡田順子さん:
書店のHPのメールに「榛原高校 昭和56年卒業の者です。地元の書店に本を置いてください」とメールが来て。同級生だったら本当に応援して本を置こうと思った
書店では、高校の同級生が「地元の小説家の本」として手作りのポップで紹介しています。
構想1年、構成1年、執筆1年。山下さんが3年をかけて書いたのが、警察小説「ブンヤ魂」。1つの凶悪組織犯罪を巡り、刑事と新聞記者がぶつかりながらも互いの正義を信じる人間ドラマを描きました。
「ブンヤ魂」著者・元警察官
山下信義さん:
ほとんど大部分は刑事畑。それも暴力団事件の捜査
山下さんは1987年に警察官になりました。
2023年に退職するまで、主に暴力団など組織犯罪への捜査を担当してきました。
「ブンヤ魂」著者・元警察官
山下信義さん:
被害者がいるような事件。例えば特殊詐欺。これについては手がかりがあったら、確実にアジトを叩くことをモットーにしてやってきた
幼い頃から文章を書くことが好きだったという山下さん。
元・文学少年は、刑事としての経験が世の中の役に立つのではと筆を執ることに決めました。
「ブンヤ魂」著者・元警察官
山下信義さん:
裏社会の実態と利権を明らかにして、文章化・小説化して、いろいろな方に読んでもらって。1人でも多くの人に特殊詐欺の実態を知ってもらい、被害をなくしていけたら良い
「ブンヤ魂」著者・元警察官
山下信義さん:
反社会的勢力はどう?企業対象の
県企業防衛対策協議会・松浦靖 事務局長:
今、暴力団というか匿名流動型犯罪グループ「トクリュウ」が、会社の資産を狙うような事件がたくさん起こっています
「ブンヤ魂」著者・元警察官
山下信義さん:
具体的にはどんな概要?
現在は次回作を執筆している山下さん。
この日は、ネタ集めのため反社会的勢力から企業を守る活動をする団体に取材にきました。
第2弾では、いわゆる「トクリュウ」の実態をつまびらかにすると胸に誓っています。
「ブンヤ魂」著者・元警察官
山下信義さん:
トクリュウは背後に必ず暴力団がいるので書くべき。それで組織犯罪が減っていけば非常にありがたい
犯罪を1件でも減らしたい。その思いを胸に元警察官の小説家は、きょうも原稿に向きあいます。
