
自身が院長を務める歯科医院に矯正治療のため来院した女性患者にわいせつな行為をした上、その様子をスマートフォンで撮影した疑いで静岡市駿河区に住む歯科医師の男が再逮捕された。男が同様の行為で逮捕されるのは今回で5回目だ。
不同意わいせつ及び性的姿態等撮影容疑で5月14日に逮捕されたのは静岡市駿河区小鹿に住む歯科医院の男(50)だ。
男は2025年3月上旬、自身が院長を務めていた歯科医院に矯正治療のため来院した女性(10代)に対して、舌を動かすよう指示した上、自らの男性器を舐めさせ、その様子をスマートフォンの動画モードで撮影した疑いが持たれている。
しかし、驚くべきことに男が同様の行為に及ぶのは初めてではない。
2025年11月に来院した女性患者(20代)に自身の性器を舐めさせた疑いで1月28日に逮捕されると、その後、2月17日に同じ女性患者に対する不同意わいせつ容疑、3月9日に未成年の女性患者に対する不同意わいせつ、性的姿態等撮影、児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑、4月13日に別の未成年の女性患者に対する不同意わいせつ、性的姿態等撮影、児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑で再逮捕され、このうち最初の逮捕を除く3件について起訴されている(2月17日の逮捕分については性的姿態等撮影罪を加えて起訴)。
警察によると、今回の犯行については最初の逮捕が報じられた直後の2月上旬、女性の保護者から「娘も被害に遭っているかもしれない」と相談があったことで容疑が浮上。
実際に男のスマートフォンからは該当する動画が見つかったことから逮捕に至っていて、調べに対して、男は「そうなんだと思います」と否認こそしていないものの曖昧な供述をしているという。
ただ、警察にはこれまでに立件された事件の被害者以外の患者からも相談が寄せられていて、常習的に診療と称したわいせつ行為に及んでいたと見て、さらなる余罪を捜査している。
最初に起訴された2件については4月27日に初公判が開かれていて、男は「間違いありません」と起訴内容について述べ、弁護人も公訴事実を争わない姿勢を示した。
この公判の中で、検察は卑劣な犯行態様を明らかにしていて、男は他のスタッフがいない休診日を狙って被害者からの診療予約を個人的に受け入れていたと見られている。
治療に際しては通常の歯科診療と同様に視界を遮るよう顔の上半分をタオルで覆い、「舌の運動」と称して舌を動かすよう指示した上で自身の陰茎を舐めさせていたとも指摘。
また、男が被害者に陰茎を舐めさせただけでなく、射精して口内に体液を含ませた状態で歯を磨かせた様子が動画に記録されていたことも明かされた。
法廷では、被害者が悲痛な思いを吐露した「歯科医師という立場を利用した悪質な犯行に、できる限り厳しい処罰を下して欲しい」「嫌でも毎日このことを思い出してしまう。厳しい処罰を下して欲しい」との供述調書も読み上げられ、次回の公判は今のところ6月2日に予定されている。
