普段言えないことやモヤモヤしていること、そんな思いを打ち明ける、その名も「愛するあなたへの悪口コンテスト」。静岡県島田市などが企画したこのコンテスト、どんな作品が応募されたのでしょうか。
直木賞作家・村松友視さんが出席していたのは島田市の「愛するあなたへの悪口コンテスト」の表彰式です。
一風変わったこのコンテストは市内にある神社の風習を受け継いでいました。
島田市柳町にある大井神社の飛地境内社「御陣屋稲荷神社」。じつはこの神社「悪口稲荷」とも呼ばれています。
まちづくり島田・佐久間章次 統括部長:
この稲荷神社は江戸時代に武家屋敷だったものを、ここに稲荷神社を建築した。当時は代官所の悪口や庶民のうわさ話をさい銭箱に投げ入れていた
年に一度、庶民が入れるお祭りで、さい銭箱に投げ入れられた悪口は風刺人形や行燈に変えられ展示されていたといいます。
その風習をもとに企画されたのが「愛するあなたへの悪口コンテスト」です。
22回目を迎える2026年は全国から5200通の愛ある悪口が集まりました。
その中で優秀作品に選ばれた一つが。
“「なんだ、パパか」ってなんだ”
直木賞作家・村松友視さん:
なんだパパかって、「パパで悪かったな」みたいな、そういう気分が入っている。夫という存在の子供を介するときの孤独感がこの頃よく詠われている
作品を応募した男性の家族は。
受賞した男性の妻:
「きょうばあば来るからね」と言っているときに主人が帰ってくると(子供達が)「なんだパパか」と言うシチュエーションがすごく多く、それを主人は書いたと思う。主人は悔しいけど「パパで悪かったね」と突っ込みを入れているので、仲がいいからできること
また、夫婦の関係をブラックジョークで表している作品も多くありました。
“人生で一番酔っぱらっていたんだ。プロポーズした時の俺は”
“一生だまし続けたら だましたことにならないといったあなたに だまされたふりしてたんだよ”
“「側にいろ」昔は愛で 今介護”
また、主催者はコンテストが島田市を知るきっかけになればと語っています。
まちづくり島田・佐久間章 次統括部長:
一番は島田を全国的に発信したい。できたらこの稲荷に来てもらい、発祥地はどういうものか見てもらう。そういう形をいま願っています
