浜岡原発の審査でデータの改ざんを行った中部電力の社長が1月15日、御前崎をはじめ地元4市の市長に謝罪しました。不正の公表からすでに10日が経っています。
15日朝、御前崎市役所を訪れ、下村勝 市長たちに謝罪をしたのは中部電力の林欣吾 社長です。
中部電力は1月5日、再稼働に向けた原子力規制委員会の審査で地震データを改ざんしたことを明らかにすると、林社長はその2日後に静岡県御前崎市に入り、浜岡原発の関係者に経緯などを説明していました。
しかし、原発が立地する地元市長への説明と謝罪は15日が初めてで、市から不安と憤りの声が聞かれました。
安全を心配する市民の声が多く届いていると言います。
御前崎市・下村勝 市長:
不適切な事案がどの程度、現在の安全性に影響を与えているのか。原子力規制委員会の期限にかかわらず、できるだけ早くどういう影響がどこまで及ぶのか公表してもらいたい
いまから55年前、1971年に始まった浜岡原発の建設。
電気エネルギーだけでなく多くの雇用を生み出し、事業は地域とともに拡大していきました。
信頼関係が何よりも重視されていたはずです。
しかし、今回重大な不正が公表されてからすでに10日が経過しています。
御前崎市議会・渥美昌裕 議長:
事件が発生した時、なぜ立地市の市長に話がなかったのか。社長が来て謝罪がない
御前崎市議会・植田浩之 副議長:
中部電力、原発内で働いている皆さん、雇用の面も本当に心配している。雇用の確保についてもしっかりと中部電力で責任もってしてもらいたい
中部電力の林社長は「解体的な出直し、マイナスからの出発となるが、地域に感謝し一歩ずつ進みたい」と答えました。
光田有志アナウンサー:
先程、御前崎市に対して中部電力から説明、謝罪が行われました。市民はどのように受け止めているのでしょうか
御前崎市民:
事態が起こった時にすぐ公表すべきだった
御前崎市民:
ちゃんと住民が安心できるような街づくりをしていってほしい
御前崎市民:
住民に親身になってやってほしい
続いて訪れたのは菊川市です。
2025年5月に原子力規制委員会から地震データの確認を求められ、12月になって林社長がようやく不正を把握したことや地元への報告の遅れが問題とされました。
中部電力・林欣吾 社長:
(Q.浜岡原発・社員への説明を優先。どういう説明をしたのか)事実を言うと、7日に浜岡原発に行った。一番動揺が大きいのは浜岡で働いている社員で、不安や気持ちや怒り、全てあったと思うので
菊川市・長谷川寛彦 市長:
原子力発電は安心安全があって初めて容認できるもの。それがなければできない
午後はまず牧之原市へ。
牧之原市の杉本基久雄 市長がデータ改ざんの背景について「社員に相当なプレッシャーがあったのでは?」と問うと、林社長は「徹底的に究明する」と答えていました。
また、掛川市では地域の信頼を得る努力の重要性などについて意見が交わされ、4市への訪問を終えました。
中部電力・林欣吾 社長:
これまで地元、県民の皆さまに支えられて浜岡原発は成り立ってきた。その信頼を失ってしまったことをつくづく反省しています。本当に皆さんにご心配とご迷惑をおかけしていること痛感しました
中部電力はできるだけ早い時期に県庁を訪れて、鈴木康友 知事にも謝罪と説明をしたいとしています。
