
静岡県沼津市の飲食店でノロウイルスによる集団食中毒が発生し、県は9日、この店に対して営業禁止命令を出しました。
県によりますと、1月2日と3日にこの店で提供された食事を食べた客39グループ・100人のうち4グループ21人が、3日の正午過ぎから下痢や腹痛、嘔吐などの症状を訴えました。
内訳は、男性14人(21~54歳)、女性7人(20~54歳)で、入院した人はおらず、全員快方に向かっているということです。
患者や従業員の便からノロウイルスが検出され、医師からも食中毒の届け出があったことから、保健所はこの店が提供した食事が原因と断定し、9日から当分の間、営業禁止としました。
患者が食べた主なメニューは、枝豆、ピリ辛きゅうり、海鮮サラダ、刺身盛り合わせ、寿司、カキポン酢などでしたが、県によりますと、ノロウイルスの感染源は複数に及ぶことが多く、特定できていないということです。
県は今後、店舗に対し、消毒や清掃の徹底、冷蔵庫内の開封済み食品の廃棄、従業員への再発防止講習会の実施など、対策の実施が確認できた段階で、営業再開を認める方針です。
県内では、12月26日に浜松市でもノロウイルスによる集団食中毒が発生しており、成人の日などで飲食の機会が増えることを踏まえ、県は今年初となる「食中毒警報」を発表しています。
警報の期間は1月9日から15日までです。
県の担当者によりますと、ノロウイルスによる集団食中毒は、調理従事者がウイルスを保有したまま食品に触れたり、トイレのドアノブなどを介して感染が広がるケースが多いということです。
ウイルスは空気が乾燥すると生き残りやすく、県内では過去5年、12月から3月にかけて、ノロウイルス集団食中毒の発生が増加しています。
また、アルコール消毒は効果が低いため、県は予防策として、調理前や食事の前、トイレの後には、流水と石けんで十分に手を洗うよう呼び掛けています。
