
日本最大規模の暴力団組織として知られ、兵庫や愛知などの公安委員会から特定抗争指定暴力団に指定されている六代目山口組の最高幹部が12月13日、静岡市清水区にある清水一家の組事務所に集結しました。恒例の“事始め式”を開催したとみられます。

六代目山口組では毎年12月13日に司忍 組長と傘下の直系組長(直参)が顔を合わせ、1年を締めくくると同時に正月を迎える儀式“事始め式”を催していると言われています。
六代目山口組は神戸山口組との分裂抗争により神戸市内にある総本部事務所などの使用が制限されて以降、近年は静岡県浜松市にある六代目山口組二次団体・国領屋一家の組事務所で事始め式が実施されてきましたが、2025年は同じ静岡県の静岡市清水区にある六代目山口組二次団体・清水一家の組事務所が開催場所となりました。
このため、12月13日は早朝から県内外の警察が集まり、物々しい雰囲気に包まれ清水一家の組事務所前では、警察が六代目山口組の司忍 組長や4月に若頭へと昇格した竹内照明 四代目弘道会総裁など、出入りする幹部の顔ぶれを記録したり、撮影したりしていました。
事始め式には六代目山口組の若頭補佐で二代目竹中組の安東美樹 組長や2021年に神戸山口組から六代目山口組へと戻った五代目山健組の中田浩司 組長(六代目山口組・若頭補佐)のほか、司組長や高山清司 相談役の出身母体として知られる弘道会の四代目・野内正博 会長(六代目山口組・若中)などの出席が確認されています。
山口組をめぐっては2025年4月、対立する神戸山口組との抗争終結を兵庫県警に宣言しています。
