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不登校は「親が悪い」発言の富士宮市長が議会で謝罪 「短絡的に述べたことが多くの人を傷つけた」 発言の真意は「学校だけが悪いのではないということ。不登校は様々な要因によるものということは承知している」

富士宮市・須藤秀忠 市長

市議会本会議で児童・生徒の不登校問題について「親が悪い。学校へ行けないことは悪いことだと教えていかないと」などと発言した静岡県富士宮市の須藤秀忠 市長は12月5日、「短絡的に述べたことが多くの人を傷つけた」と謝罪しました。

富士宮市の須藤秀忠 市長は12月2日、市議会11月定例会の一般質問の中で、児童や生徒の不登校問題について「子供が学校に行かないのはなぜかと考えてみると親が悪い。学校が悪いのではない。親が子供のしつけをちゃんとしていないから学校へ行かなくても良いというのが当たり前みたいになっている。学校へ行くのは当たり前で、学校へ行かなくてはダメということ、良いこと悪いことの区別をつける必要がある」と述べました。

また、子供は親の姿を見て育つという考えのもと「学校の教育ではなく、家庭での教育が大事だと思っている。学校へ行けないことは悪いことだと教えていかないと。厳しいしつけをすると子供がもっと悪くなると心配するよりも、厳しいしつけの中に愛があって、子供が正しい道に進むことを悟ると私は思う」などと答弁しています。

須藤市長は周囲からの指摘を受け、同日中に「不登校が親だけの責任であると捉えられかねない発言があったので取り消したい」と自身の発言を撤回していますが、5日の本会議で改めて発言の機会を求め、「私の発言をめぐり関係の方々にお詫び申し上げる。不登校が親だけの責任と捉えられかねず、誤解されやすい発言だったため、取り消しをお願いした。孔子の教えに『過ちては改むるに憚ることなかれ』とある通り、その日のうちに訂正することが大切と考えたからである」と謝罪しました。

その上で、発言の真意について「学校だけが悪いのではないということ。不登校は様々な要因によるものということは承知している。短絡的に述べたことが多くの人を傷つけたことは申し訳ない。不登校の児童・生徒や保護者に寄り添った対応をしていく」と話しています。

須藤市長による12月2日の市議会本会議における当該発言は以下の通りです。

子供が学校に行かないのはなぜかと考えてみると親が悪い。学校が悪いのではない。

親が子供のしつけをちゃんとしていないから、学校へ行かなくても良いというのが当たり前みたいになっている。学校へ行くのが当たり前で、学校へ行かなくてはダメだよということ。良いこと悪いことの区別をつける必要がある。

子供がいろんな判断をするというのは子供は親の後ろ姿を見て育つと言います。あるいは「三つ子の魂百まで」と言って、小さい時の気持ちはずっと大人になっても大事。とにかく家庭の愛が何よりも大事。そういうことの中で教育が大切。学校の教育ではなくて家庭での教育が大事と思っている。

学校へ行けないことは悪いことだと教えていかないと。こういう逃げ道がある、あそこも救われるよ、いろんな話があるが根本的な基本的なことについてはやっぱり家庭が一番大事。親の後ろ姿を見て子供が育つ。そして、「三つ子の魂百まで」。家庭の愛。しつけ。厳しいしつけをすると子供がもっと悪くなると心配するよりも、厳しいしつけの中に愛があって子供が正しい道に進む、そういうことを悟ると私は思う。

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