目次
シラスやサクラエビで有名な用宗(もちむね)港の周りを散策中に見つけたのは、ハーブドリンクのお店「アリラ」です。港から歩いてわずか1分の場所で、特別なドリンクと地元のあんことコラボしたクレープに出会いました。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ
いつも見慣れた街並みも裏道を巡れば、そこはまるで別世界。静岡県民必見の裏スポットをお散歩します。今回は用宗港周辺、300年以上の歴史を持つ沿岸漁業の聖地で、開発が進むニュータウンを散策しています。
用宗港から徒歩1分「アリラ」へ
この日まず訪れたのは、静岡市駿河区にある用宗港。漁船が停泊していて、港の外には駿河湾が広がっています。

シラスやサクラエビ漁が盛んで、300年以上の歴史を持つ沿岸漁業の聖地です。
用宗漁港沿いの道を歩いていると「直売所」が見えてきました。

シラスやサクラエビと書かれた看板が店先に並び、港町ならではの光景が広がっています。
新鮮な海鮮も気になりますが、今日の目的は別にあるので、ここはぐっと我慢です。
用宗漁港から歩いて1分、目に入ったのは白いオシャレな外観の平屋と、「アリラ」という看板です。

外でドリンクを注文するスタイルのお店でした。
「フルーツハーブ コーディアル」と書かれた看板が気になりますが、一体どんなお店なのでしょうか。

アリラ・鈴木淳子さん:
ハーブコーディアルという、ハーブの成分を抽出したシロップを作っています。それをドリンクやかき氷として提供しています
ハーブの成分を抽出したシロップで作るドリンク、気になります。
店内からは、心地よいハーブの香りが漂ってきます。癒しのアロマが焚かれており、待っている間のリラックス効果も抜群です。

ハーブ香る大人のレモネード「レモレモ」
早速、一番人気のメニューを注文。
休憩スペースもあるということで、座らせてもらうことにしました。
待っていると運ばれてきたのは、その名も「レモレモ(580円)」。見るからに涼しげなドリンクです。

「大人なレモネード風ドリンク」と紹介されるこの一杯は、一口飲むとレモネードの爽やかさを感じ、2口目でハーブの風味を感じ、独特の味わいが広がります。
アリラ・鈴木淳子さん:
中に入っているのが、レモンマートルというハーブです。レモンの香り成分「シトラール」がレモンの20倍入っていて、レモンよりレモンと言われるほどのハーブです

レモンマートルを実際に見せてもらいました。
見た目は一般的なハーブですが、嗅がせてもらうと驚くほど強いレモンの香りがします。
この香り豊かなハーブを使っているからこそ、「レモレモ」は格別な味わいになるのです。

片手にドリンクを持って、用宗海岸を歩きたくなります。
他にも、「ウメース(梅×ローズ)」「イチップ(いちご×ローズヒップ)」「カンマル(みかん×マルベリー)」「ユズピー(ゆず×バタフライピー)」など、フルーツとハーブを組み合わせたオリジナルドリンクが楽しめます。
お気に入りを見つけてみてください。
地元の“きんつば店”とコラボしたクレープ
アリラには、ドリンクの他にも絶品メニューがありました。
アリラ・鈴木淳子さん:
用宗の裏路地に入ったところに、代々続く“きんつば屋さん”があるんですが、そこのあんこを使ったバタークレープがあります
用宗のきんつば店「神尾きんつば」のあんこを使ったクレープ「あんバター(600円)」です。

こんがりとしたバターの良い香りが広がります。
そこに上品な甘さのあんこが絶妙にマッチしています。クレープの生地も格別です。
アリラ・鈴木淳子さん:
クレープ生地は季節によっても配合を変えつつ、米粉を使っているのが特徴です。サクッ、モチッとした食感が楽しめます

生地はカリッとしていて、かめばかむほどジュワっとあふれるバターが絶品です。
生地の甘みと、あんこの甘み、いろいろな甘さが楽しめます。
アリラ・鈴木淳子さん:
元々私が好きで通っていたきんつば屋さんです。そこのお母さんが3日間くらいかけて、じっくり丁寧に作ったあんこです。地元の方はみなさん知っている名店で、全国からファンが来るお店です
地元住民定番のおやつとして愛される「神尾きんつば」のあんこを使って、このクレープが完成しました。

用宗漁港で海の幸を堪能した後は、「アリラ」でハーブの魅力たっぷりの癒しドリンクと、地元の味が詰まったスイーツでひと休みしてみてはいかがでしょうか。
落ち着いた雰囲気と心地よいハーブの香りに包まれた空間で過ごす時間は、日常を忘れさせてくれる特別なひとときになるはずです。
■店名 アリラ
■住所 静岡市駿河区用宗2丁目14-11
■営業時間 10:00~16:00
■定休 月・火 ※不定休の詳細はインスタグラム
■問合せ 0543-97-3949
【もっと見る! 用宗にあるスイーツ店】
