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静岡・伊豆半島の先端にある下田海中水族館は、イルカへの餌あげやタッチのみで終わらない、一歩先をゆく体験型プログラムが魅力です。「サメバーガー」のランチもあり! 家族旅行やデートにぴったりな、見どころ満載の水族館をご紹介します。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ水族館で会える海の仲間たち
下田海中水族館にはイルカをはじめ、300種類もの海の生き物たちが展示されており、生き物の総数は約3000匹。見るだけでなく、学んだり触れ合ったりできるプログラムが満載なので、子供から大人まで楽しめます。
伊豆急行・伊豆急下田駅から、バスで約7分。徒歩で約25分の場所にあります。
入場料は大人(中学生以上)が2400円、小人(4歳から小学生まで)が1200円です。

入り口のアーチをくぐった先で来館者をまずお出迎えするのは、2匹のウミガメたち。
アカウミガメとアオウミガメ1匹ずつが、円形のウミガメ池で泳いでいます。
あまりの距離の近さに感激すること間違いなし。

自然の入り江に浮かんでいる船は「アクアドームペリー号」、メインの館内施設です。
アクアドームペリー号の大水槽には、ドチザメ・ウツボ・アカエイなど、海に住んでいる生き物たちが一緒に暮らしています。
来館者がいる室内は真っ暗、水槽内は明るいので、水と生き物たちがキラキラ輝いています。

海のアイドル、ネコザメの赤ちゃんがいました。
ネコザメはネコのような目が特徴で、大きくなると顔がずんぐりむっくりになり迫力があります。

癒し空間クラゲ展示室「クラリウム」では、7種類ものクラゲたちが展示されています。
美しいライトに照らされながら、クラゲたちが気ままに浮遊しています。見ているだけで和みます。

大水槽では1日に2回、ダイバーによる魚の餌付けショーが行われます。
たくさんの種類の生き物たちが仲良く住む大きな水槽に、ダイバーが入って餌をあげたり魚を紹介したりしてくれます。
海のギャングと呼ばれるウツボも、ダイバーに抱かれて仲良しでした。

ダイバーによる魚の餌付けショーは入場者は誰でも無料で見ることができ、午前(10:35~)と午後(14:35~)、1日2回の上演です。
海上ステージで大興奮イルカショー
海上ステージでは1日に3~4回、バンドウイルカのショー(ワンダーオーシャン)が行われます。
ドルフィントレーナーとイルカの、息のあったショーが間近で見られるチャンス。イルカのかわいらしいしぐさやダイナミックなジャンプは必見です。

まずはイルカとドルフィントレーナーのごあいさつ。
イルカの生態について解説を聞きながら、気合が入ったイルカたちの見事な動きを見せてもらいましょう。
ショーをしてくれるのは、バンドウイルカの3頭です。

次々と美しいジャンプを見せてくれるイルカたち。拍手が鳴りやみません。
最後は、約5mの高さに設置されたボールをタッチ。人間にはとても届かない高さでも、イルカならへっちゃらです。

海上ステージのイルカショーは1日4回(午前9時20分~、午前11時~、午後1時~、午後3時~)。来場者は無料で観覧できます。
※開園が午前9時半の場合、午前9時20分~のショーは開催されません。
愛くるしいイルカたちと触れ合ってみる
もっとイルカとお近づきになりたい人には、有料の体験型プログラムがおすすめです。
「ドルフィンフィーディング(1500円)」では、イルカに餌をあげたり実際に指示を出して一緒に遊んだりして楽しめます。筆者も参加してみました。

まずはイルカにタッチ、握手。ドルフィントレーナーが丁寧に教えてくれるので安心です。
人差し指を上に立てると、なんとイルカが「キュイ~キュイ~」と鳴いてくれて、歌っているようです。

ほかにも、魚をあげたりジャンプの指示を出したり、プチドルフィントレーナー体験が満喫できました。
最後は手を振ってイルカたちにバイバイします。子供から大人まで、楽しい思い出ができますね。

ドルフィンフィーディングは所要時間約10分。1日10回開催され、当日先着申込みです。
カフェテリアで水族館グルメを堪能
歩き回って疲れたら、館内にあるカフェテリアで休憩しましょう。

ホットドッグやポテトなどの軽食が食べられ、隣接しているマリンスタジアムにも持ち込めるので、ショーを見ながら食べることもできます。
中には水族館らしいメニューも。駿河湾でとれるホシザメを使った「サメバーガー(700円)」を食べてみました。

パンのなかには、トマトとレタスと一緒にホシザメの切り身のフライが入っていました。アジフライのように、淡泊でおいしかったです。
キンメダイの煮付けが練り込まれた「キンメコロッケ(380円)」もあり、袋入りなので食べ歩きができます。
海の四季を感じる下田海中水族館
下田海中水族館が、ほかの水族館に負けない魅力について飼育課の都築信隆さんに聞きました。

都築さんは海そのものの四季が感じられるところが、ほかの水族館にはない魅力だと言います。
下田海中水族館は、イルカたちをはじめ、生き物たちが自然の環境下でのびのび過ごせるよう、入り江に造られました。

海水に触れている建物の一部やロープには、海藻がびっしり付いていたり、海からやってきた小魚がまれに見えたりすることも。
自然に触れることで、海の環境を守ることの大切さを楽しみながら実感してほしいと都築さんは語ってくれました。

下田海中水族館・都築信隆さん:
秋にはハロウィンの仮装を、冬にはサンタさんの仮装をしたダイバーによる魚の餌付けショーを予定しています。また10月頃になると、フンボルトペンギンが繁殖期に入るため、11月22日(いい夫婦の日)や11月19日(いい育児の日)にちなんだイベントやショーも予定しています。水族館を四季とともに楽しんでほしいですね
下田海中水族館はイルカや海の仲間たちが、生き生きとした動きを見せてくれる、とても自然に近い水族館でした。
■施設名 下田海中水族館
■住所 静岡県下田市3-22-31
■営業時間 9:00〜16:30(最終入園15:30)
※時期により異なるため、公式サイトの営業カレンダーを確認
■定休 年中無休
■問合せ 0558-22-3567
■入園料 大人(中学生以上):2400円 小人(4歳から小学生まで):1200円
取材/奥村奈央
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