冷たいらーめん
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【葵区・フジメン】茶色い氷はなんですか? 夏限定「冷たいらーめん」の秘密

静岡市の中心市街地、地下道から直接行くことができる1954年創業のラーメンの老舗「フジメン」。夏季限定で提供される「冷たいらーめん」は、暑い日にぴったりの逸品です。おいしさのポイントは「茶色い氷」でした。

【画像】フジメンのメニュー看板画像 この記事のギャラリーページへ

地下道の先に隠れたラーメンの老舗

暑い日差しを避けて地下道を歩くのは、夏の静岡では定番の涼み方。中心市街地にある江川町交差点のDen-Bill前から地下道に入り、涼しい空気に包まれながら進んでいきます。

にむらあつとリポーター

にむらあつとリポーター:
やはり地下道は涼しいですね。ただ江川町交差点の地下道にお店は全くないです

歩いているうちに開けた空間に出ると、目の前には複合ビル「ペガサート」の地下1階が見えてきました。

ペガサートの中に「駿河らーめん」という文字が見えます。「フジメン」のペガサート店です。

フジメンの外観

にむらリポーター:
こんなところにラーメン屋さんがあるんですね。すごい、昭和29年(1954年)創業ですって。もう70年以上やっているということですか

フジメンのメニューをチェック 大盛り無料!

メニューを見ると、昔ながらの「しょうゆらーめん(880円)」や「みそらーめん(880円)」がいい感じ。

それだけでなくピリ辛系の「ピリ辛みそ(1200円)」や、つけ麺の「もりつけ麺(1000円)」などがメニューに並びます。

フジメンのメニュー看板

そして夏季限定の看板メニュー「冷たいしょうゆらーめん(1150円)」と「冷たい辛いらーめん(1300円)」の2種類が目を引きます。

「フジメン自慢のしょうゆスープをキリッと冷やしました!」と書かれています。

店の外にある食券販売機で券を購入。「冷たい辛いらーめん」を食べることに決めました。

店の前にある券売機

ありがたいことにラーメン大盛り無料サービスもあり、通常140gが無料で210gになります。

夏季限定「冷たいらーめん」はスープ氷がポイント

店内のカウンター席へ。フジメンの萩原由広代表が提供してくれました。

左)フジメン・萩原由広代表

運ばれてきたラーメンには、ネギ、キムチ、カイワレ、のり、チャーシュー、温泉たまごと具材がたっぷり。

フジメン・萩原由広代表
温泉たまごが付いてる! おしゃれだね

冷たい辛いらーめん

自画自賛する、陽気な萩原代表。

そして麺の上に乗った“茶色い氷”が気になります。これは何ですか?

フジメン・萩原由広代表
それはスープを固めたものです

味が薄くならないために、スープを氷にしてラーメンに投入してありました。考えましたね!

スープ氷

見栄えは気にせず辛みみそを崩しながら、混ぜて食べましょう。

にむらリポーター:
うまい! 社長、参りました。一瞬でフジメンのファンになりました。完全にリピート確定です

にむらリポーター「うまい!」

麺はしっかり冷えていて、しょうゆのスープにみその辛みが相まってコクが増しています。

辛すぎず、程よい辛さが食欲をそそります。

「冷やし中華」とは全然違う次元のラーメンでした。

「冷たいらーめん」は18年続く夏の人気メニュー

この「冷たいらーめん」が始まったのは2007年頃。代表によると、すでに18年も続く人気メニューです。

冷たいらーめんのチラシ

毎年6月頃から9月中旬まで提供しています。

フジメン・萩原由広代表
その前にもサラダラーメンだとか冷たいシリーズをいろいろ作ってたんだけど、「冷たいしょうゆらーめん」が当たったら、それ以降はずっとそれだよね

冷たいらーめんの麺

夏の時期に毎年出している“冷たいシリーズ”の中で、特に評価が高かったのがこの「冷たいらーめん」。

そのため現在は、冷やし中華などは提供せず、この2種類の冷たいラーメンだけが夏季限定商品として残っています。

フジメンの歴史はレストランから始まる

フジメンは昭和29年(1954年)の創業。当初は「レストラン フジ」として営業していました。萩原代表は2代目です。

レストランフジ時代の写真

写真の中の看板には「カレー80円、ソフトクリーム50円」の文字が。さらに「かつ丼100円」とも書かれています。時代を感じる値段ですね。

さらに開店時のチラシも見せてもらいました。

フジメン・萩原由広代表
これはラーメンの店になってからの、本日開店のチラシです。当時はサッポロラーメンが人気でした

最初は「静岡初登場」と銘打ってサッポロラーメンを出していたそうです。

ラーメン店として開店した時のチラシ

2004年、ペガサートのオープンに合わせて現在の地下1階に移転。開店当時、地下1階は飲食店街でしたが、時代の流れとともに飲食店はフジメンだけになってしまいました。

それでも新静岡周辺の人に愛され、現在も頑張って営業を続けています。

フジメンが長く愛される理由

店を続けられる秘訣はなんでしょうか?

フジメン・萩原由広代表
毎日、毎日一生懸命やるだけ。自分だけじゃなくて、みんなでいろいろ改良することです

歴史のあるお店ですが、常に新しいメニューにも挑戦しています。時代を越えてファンが居続ける理由は、食べてみればわかりました。

フジメン・萩原由広代表

気さくな萩原代表は、普段は別の厨房で仕込みをしていますが、もしペガサート店で会えたら、ぜひ声をかけてみてください。

■店名 フジメン ペガサート店
■住所 静岡市葵区御幸町3-21 ペガサート地下1階
■営業時間 11:00~19:00 ※日曜のみ~15:00
■定休 水

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