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【吉田町発・cheer up.】ハーブや野菜が入ったスムージー 元気を届ける店主こだわりの一杯

地元食材の魅力を詰め込んだ、静岡・吉田町発のスムージーのキッチンカー「cheer up.(チアーアップ)」。その一杯には地元の野菜や、店主が育てたハーブが入っていることもあります。

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白いキッチンカーと笑顔が目印 スムージーの「cheer up.」

(画像提供:cheer up.)
スムージー専門店「cheer up.」(画像提供:cheer up.)

白くて大きなキッチンカーが目印のスムージー専門店「cheer up.(チアーアップ)」。

吉田町から2025年5月に移動販売のキッチンカーとしてスタートしました。

店主・鴫谷奈菜美さんの明るく親しみやすい人柄も人気で、元気をもらえるあたたかな空気が広がっています。

季節ごとの素材を使ったカラフルなスムージーには、地元への愛情とお客さんへの思いがたっぷり詰まっています。

(画像提供:cheer up.)
JR草薙駅北口で販売している様子(画像提供:cheer up.)

現在は、牧之原市のはいなん自動車学校や農産物直売所「ほうせん館」、静岡市清水区のJR草薙駅北口などで定期的に出店しているほか、各地のイベントにも参加しています。

季節ごとの“今”を楽しむスムージー

チアーアップのスムージーには、いわゆる“通常メニュー”がありません。全て季節ごとに入れ替わる限定メニューです。

飲んでみたのは「DETOX smoothie(700円)」でした。

甘夏・パイナップル・小松菜が入っています。添えられているハーブのフェンネルは畑で栽培したものを使用しています。

DETOX smoothie(700円)

取材時にあったメニューは2種類。山梨県産のモモ「白鳳」を使用した「桃のスムージー(700円)」と無農薬のブラックベリーを使用した「chill up berry(650円)」です。

使うのは、その時々で手に入る旬の果物や野菜たち。季節の移ろいとともにメニューも変わり、一杯ごとに新しい味との出会いが待っています。

メニュー表「桃のスムージー」「chill up berry」

地元農家の野菜や、自身の畑で育てたハーブを取り入れたスムージーは、カラフルで香り高く、体にも心にもやさしい味わい。

見慣れない素材に「これ何だろう?」と驚くお客さんも多いそうですが、そこから会話が生まれるのもまた魅力のひとつです。

イベントごとの一杯にも注目

チアーアップでは、イベントごとにテーマに合わせた特別なスムージーも登場します。

イベント限定「桃のスムージー」(700円)

たとえば、ある室内イベントでは「ブルー」をテーマに、モモをベースにしたスムージーを提供。

鮮やかな青色は、天然のスーパーフード「ブルースピルリナ」を使って出しています。

見た目のインパクトはもちろん、自然素材へのこだわりも感じられる一杯です。イベントに合わせた遊び心あるメニューも、チアーアップの魅力のひとつです。

【詳しく見る】cheer up.のリール動画(くるみのインスタグラム)
イベントに合わせた遊び心あるメニューも魅力

開店のきっかけは健康への思い

鴫谷さんが「食」に関心を持ったきっかけは、自分自身のアトピーの再発でした。

20歳までは薬で抑えていた症状が、旅館での激務により再び悪化。そこで食生活を見直し、ローフードマイスターの資格を取得しました。

チアーアップ店主の鴫谷奈菜美さん

さらにスムージー専門店で経験を積みながら、食と健康のつながりを学んできた鴫谷さん。

自身のダイエット経験からもスムージーの効果を実感し、「一杯のスムージーが誰かの元気のきっかけになれば」との思いで起業しました。

農家から材料を直接仕入れることで、素材とのつながりを大切にしたメニューを開発しています。毎日が驚きと発見を届けるスムージー作りへの挑戦です。

人とのつながりで育つお店

キッチンカーで働くスタッフ(画像提供:cheer up.)
(画像提供:cheer up.)

出店先でリピーターが増えるにつれて、「また来てくれたんだ」「この前のあれ、おいしかったよ」といった温かい声が励みになってきたそうです。

チアーアップのスムージーは、そんなお客さんとの対話の中で少しずつ育ってきた存在。

おいしいだけでなく、「また会いたくなる」空気をまとっているのは、鴫谷さんの人柄と、丁寧なやりとりの積み重ねがあるからこそです。

(画像提供:cheer up.)

はいなん自動車学校では、免許合宿で2週間滞在する生徒が、1週目に来店し、2週目に「受かったよ」と報告してくれることも。

その些細な会話のやりとりが、何よりもうれしく、楽しい時間になっています。

農業経験から生まれるスムージー

(画像提供:cheer up.)
農業にも取り組む(画像提供:cheer up.)

現在、鴫谷さんはスムージーの販売と並行して農業にも取り組んでおり、特にお米やレタスを中心に畑で栽培しています。

また、ハーブや季節の野菜なども育てており、それらをスムージーに取り入れることも。農業の経験を生かすことで、より新鮮で個性的なメニューを届けています。

中には、見慣れないハーブに驚くお客さんもいるそうですが、そうした驚きこそがチアーアップの楽しさのひとつです。

一杯のスムージーに思いを込めて

店名プレート

チアーアップの出店スケジュールや季節限定メニューの情報は、インスタグラムで随時更新中。イベント会場で、あなたのお気に入りの一杯に出会えるかもしれません。

一杯のスムージーが、誰かの“元気”につながる。そんな鴫谷さんの思いが、これからも多くの人の心に届きそうです。

■店名 cheer up.
■住所 キッチンカーで各種イベントに出店
■出店情報 インスタグラムに掲載 

【詳しく見る】cheer up.のインスタグラム

取材/くるみ

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静岡県西部のグルメブロガー。人と食をつなぐ地域密着型ライターを目指します。
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