新社会人だけでなくこの春から新たな一歩を踏み出す人も多いかと思います。一方で4月は値上げラッシュがあり“厳しい春”となりそうです。
市民:
三島に引っ越します。今までずっと実家だったので家を出る寂しさもあるが新しい生活が楽しみ
市民:
静岡に来たことです(どちらから?)愛媛から。高校の教員をやっていたが大学教員になるのでそこがちょっと大きい
市民:
子供が保育園に行き始めるのでそれでどうなるかなと

あらたな生活へと踏み出すなか厳しい現実も…。
熊崎結萌アナウンサー:
こちらの棚の商品も値上げするということですね?
田子重セナ店・内記寿治 店長:
4月中に缶詰の値上げがあります。特にフルーツ缶を中心に5~10%値上げされます
4月1日から始まった“値上げ”ラッシュ。
帝国データバンクによりますと、4月に値上げされる食品は4225品目。4000品目以上の値上げは1年半ぶりです。
ビール大手4社はビールやチューハイなどそれぞれ200品目以上を一斉に値上げ。
また日清オイリオでは1日の納入分から家庭用の食品油を7%~11%値上げします。
食品以外でも大王製紙はテッシュやトイレットペーパーなど10%以上値上げします。
年度末の3月31日、静岡市葵区の田子重セナ店は「駆け込み需要」もあってか多くの人が訪れていました。
来店客:
ビールと焼酎が上がるので酒飲みにはつらい。
来店客:
本当に厳しい。節約するというよりあるもので工夫する方が多い
来店客:
安くなってるものがあったらそれを買ったり、冷蔵庫を確認しながら倹約したりするしかない。みんなもそうだから
こちらのスーパーでは値上げ前に通常より多めに商品を仕入れているといいます。
田子重セナ店・内記寿治 店長:
値上げを遅らせるので利用客にとってメリットになる。一部商品はセンターに在庫を持ち、値上げをするタイミングを遅らせている

また追い打ちをかけるのが、電気とガス代の補助金終了です。
中部電力管内の一般家庭のモデルでは4月使用分の電気代が3月より439円上がります。
また、都市ガスの料金も静岡ガスで6917円と3月より116円上がります。
専門家は原材料や人件費上昇が背景にあると話す一方、さらなる賃上げが必要になると指摘しています。
静岡経済研究所・田原真一 研究員:
値上げをして賃上げの原資を確保しないと企業としては収益を確保できない。値上げ長いスパンで進んでいくと考えている。賃上げ幅が値上げ幅を上回るような状況になれば消費の方も徐々に好転していくのでは
家計の負担増加が続く“厳しい春”。
物価の上昇を上回る賃上げが実現していくのか企業の今後の対応もカギとなりそうです。