海沿いにある静岡県西伊豆町のこども園に津波避難シェルターが設置されました。幼い命を守る軽くて丈夫なシェルター…その材質は発泡スチロールです。
シェルターが設置されたのは西伊豆町にある町立伊豆海認定こども園です。
贈呈式には町の教育長や開発に携わった大学教授たちが出席し、シェルターの除幕を行いました。
2基のシェルターは発泡スチロール製ですが、ポリウレアと呼ばれる樹脂化合物でコーティングされていて、高い防水性と強度が備えられています。
開発したのは静岡市の建設会社・小野田産業で、技術を命を守ることに役立てようと研究・開発を繰り返してきました。
いまや海外からも注目されています。
今後、30年間に80%の確率で起きるとされる南海トラフ巨大地震。
西伊豆町には5分程度で津波の第一波が到達し、高さは最大15mと想定されています。
伊豆海認定こども園のある田子地区も住宅地の広い部分が津波の浸水想定域です。
避難地は高台の神社と広場で毎月訓練をしていますが、園児22人の安全確保は容易ではありません。
伊豆海認定こども園・山本美生 園長:
1歳から5歳までの園児、1人で避難できない小さな子がいる。なかなか100%は難しい
保護者:
(2024年の)夏に臨時情報が出た地震が起きた時とても不安で、1日でも早くシェルターを置いて欲しいという気持ちが強かった
シェルターに入った子供たちは興味深そうにシートベルトやロープなど内部の設備や居心地を確かめていました。
シェルターは2基、475万円で公費で導入されました。
全国で初めてのケースだということです。
園児代表:
避難する場所が近くなりました。シェルターがきてうれしかったです
揺れでケガをする子がいるかもしれません。
避難地への道が崩れているかもしれません。
シェルターの存在が子どもたちの安全につながることが期待されます。
東京理科大学・高橋治 教授(研究開発に協力・建築分野):
みんなが頭の中で考えていないことも起きる。いろいろな避難の選択肢があるのはすごく良い
伊豆海認定こども園・山本美生 園長:
シェルターを活用しながら、よりよい環境の中で子供たちがのびのび生活できるよう訓練を強化していきたい
こども園では勉強や遊びの場など普段の活動でもシェルターを活用し、万一への備えを進めたいとしています。