コメの高騰が続くなか、3月26日に政府は2回目の備蓄米の入札を始めました。備蓄米はいつ店頭に並ぶのか。そしてコメの価格は落ち着くのでしょうか。
26日から政府の備蓄米の2回目の入札が始まりました。
1回目の引き渡しが始まって1週間以上。
期待されているのが高値が続くコメの値下げですが…
伊藤渚紗 記者:
静岡市内のスーパーではコメの欠品が目立ちます。値段も例年に比べ高いままとなっています
田子重 西中原店・増田克己 店長:
2024年と比べると倍くらいの値段となっている。備蓄米が入れば少しでも安く販売できると思っていたが、今のところは全く情報がない
3月24日に農水省が発表したのは、3月10日から1週間の「全国のスーパーでのコメの平均販売価格」。
5kgあたり税込みで4172円と11週連続で最高値を更新しました。
横浜市内のスーパーでは2週間前から価格にまったく変化はなく高値傾向が続き、提携しているコメの卸売業者からは4月以降「さらに値上げをする」と言われているといいます。
スーパーセルシオ 和田町店・久保田浩二さん:
価格を上げざるを得ない状況になると、お客さんの購買意欲も低下していくのでは。“米離れ”も懸念されるので、値下げの雰囲気になってもらいたい
来店客:
やはり高くなっている。これ以上、上がると家計がかなり厳しくなる
来店客:
めちゃくちゃ高い。農家から直接買っていたが断られてしまったので、お米もないし高い
来店客:
お米はほとんど買っていなくて、パンか麺、うどんしか買っていない。子供たちはお米食べ盛りだから、入ってこないと困る
先の見通せないコメ不足・コメの高値に消費者からは悲鳴が。
私たちの食卓に備蓄米は届くのでしょうか。
田子重 西中原店・増田克己 店長:
仕入れしているところが県外の問屋もあるので、可能性としてはゼロではない。今のコメの値段より安くなれば、目立たせて販売していきたい
今後の米の価格の見通しについて専門家は。
明治安田総合研究所 エコノミスト・藤田敬史 氏:
生産コストも上がっているので、以前のように5kgで2000円台前まで下がることはない。3300円から3400円程度が下限かなと。夏くらいをめどにターゲット価格に落ち着いてくるのかなと
初回に放出された14万トンのうち9割以上を落札したJA全農は初回の備蓄米が流通するのは4月以降になるとの見通しを示しています。
コメの価格高騰に歯止めがかかるのか。
現時点では不透明なままです。