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源泉数500以上、歴史ある温泉・熱海の知られざるトリビアを探る旅へ。共同浴場の驚きの入浴料から、熱海の名を全国区にした有名武将まで、熱海の奥深さを調査しました。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ熱海の源泉の平均温度は?
熱海を知り尽くす熱海市役所の山田久貴さんに、トリビアの数々を教えてもらいます。
山田さんは観光経済課の職員で、さまざまなテレビのロケ支援を担当してきました。

熱海といえば温泉。
源泉の総数が500以上と日本有数の規模もさることながら、大きな特徴は高い温度だそうです。
25℃を超えれば温泉と呼ばれるのですが、果たして熱海の源泉の平均温度は?

にむらあつとリポーターは、いつも入るお風呂の温度が42~3℃なので、それより熱い46℃と予想しましたが、不正解!
正解は約63℃。高いところでは90℃にも達するそうで、ほぼ熱湯です。

「熱い海」=熱海の名にふさわしい温度といえるでしょう。
さらに、熱海の温泉の総湧出量は毎分約2万リットルに迫るそうです。

豊富な湯量と高い温度の源泉。まさに温泉天国・熱海!
旅館「新かどや」はもともと○○だった?
せっかく熱海に来たなら、やっぱり温泉に入りたい!
山田さんが案内してくれたのは、創業明治25年、2025年で133年を迎える旅館「新かどや」。

自家源泉の温泉や、同じ間取りがない京風数寄屋造りの雅な客室が人気のお宿です。
実は現在の「新かどや」、昭和の時代に別の場所から移転してきたのです。
現在の場所は元々温泉宿ではなく、別の目的で使われていたとか。何のための土地だったのでしょうか?

突然出された「山田クイズ」。悩んだ末、にむらリポーターの回答は「遊技場」。
しかし女将・鵜澤友美さんのジャッジは、またしても「残念!」でした。

正解は、なんと昭和の内閣総理大臣の別荘地だったのです。
温泉地として古くから人気の熱海。
明治期からは皇族をはじめ、政財界の重鎮、著名な文人が熱海に別荘を構えたんだそうです。

熱海は「成功者が集う街」とも言えそうです。
熱海の温泉を愛した有名な武将とは?
いよいよお待ちかねの温泉へ。
熱海の街を一望する新かどや自慢の「天空の露天風呂」。こんな絶景の露天風呂はなかなかありません。

少し熱めの湯船に身を沈めれば、まさしく「幸せだぁ~」。
熱海市・山田久貴さん:
この温泉は「カルシウム・ナトリウム塩化物泉」と言って、保温効果が高く湯冷めしにくいのが特徴です

ところで熱海の温泉は、ある武将が愛したことによって広く知られるようになりました。熱海の温泉を愛した有名な武将とは?
にむらあつとリポーター:
徳川家康じゃないですか? 熱海駅前も「家康の湯」という足湯があったし
これはサービス問題、にむらリポーター正解です!
徳川家康は1604年、湯治のため熱海を訪れた記録が残っているそうです。

さらに、その後江戸城に熱海の温泉を運ばせたことで、多くの大名がこの熱海を訪れ、全国に知られる温泉地になっていったのです。
将軍に愛された歴史が、熱海の温泉文化を育んできたのですね。
■店名 新かどや
■住所 静岡県熱海市小嵐町14-8
■問合せ 0557-81-6185
リーズナブルな共同浴場「山田湯」の入浴料は?
熱海には温泉を気軽に楽しめるスポット、共同浴場もあります。

その一つ、昭和30年頃に開業した共同浴場「山田湯」の入浴料はいくらでしょうか?
にむらリポーター:
サウナにはよく行きますが平均で1000円前後です。“お得”と言うなら600円では?
正解は1回300円という驚きの料金。

しかも、お湯は天然温泉そのもの。リーズナブルに熱海の温泉を体験できる穴場スポットです。
熱海市・山田久貴さん:
四季を通じてお越しいただきたい。シーズンに応じた良さがあります
にむらあつとリポーター:
四季それぞれで、私が行きます!

豊富な源泉、高温のお湯、歴史ある旅館、そして手軽に楽しめる共同浴場まで、熱海の温泉文化は奥が深い。今も昔も多くの人々を魅了し続ける熱海の温泉。その魅力は尽きることがなさそうです。
■施設名 熱海温泉 山田湯
■住所 静岡県熱海市和田町3-9
■営業時間 8:00~11:00
15:30~21:00
■定休 不定休
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