目次
静岡・御前崎市で冬の絶品グルメをめぐる旅。道の駅で出会ったトマト生産者の「ごとう農園」を訪ね、希少な黄色いトマトと、もったいない精神から生まれた絶品トマトの加工品を味わいました。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ昔ながらの栽培方法で深い味わいに
道の駅 風のマルシェ御前崎で見つけた真っ赤なフルーツトマト。

フルーツトマトは夏野菜のイメージですが、寒くなる時期はゆっくりと完熟していくため甘みやうま味が濃厚になります。
1月~4月が1年の中で一番おいしい時期なのです。
後藤農園の後藤貴宏さんにトマトのハウスを案内してもらいました。

ハウスの中には真っ赤に実ったトマトがたくさん。地面を見ると、水耕栽培ではなく、土で育てていました。
トマトのごとう農園 園主・後藤貴宏さん:
ごとう農園では、昔ながらの土耕栽培をしています。土で育てた方がおいしいトマトができると思っています

この伝統的な栽培方法が、トマト自体の味に深みが出る秘訣です。
甘さ際立つ黄色いトマト
ハウス内を歩いていると、一際目を引く黄色いフルーツトマトを発見しました。

その名は「黄味娘(きみこ)」。御前崎ブランドにも登録されているプレミアムな逸品です。
「幸せの黄色いトマト 黄味娘」として道の駅 風のマルシェで、1袋300円で販売しています。
実際に食べてみると、思った以上の甘さでした。

右)トマトのごとう農園・後藤貴宏さん
糖度は最高で13度。ほとんどフルーツレベルの甘さです。
そんな黄味娘、後藤さんいわく実は日本全国でもごとう農園でしか栽培していないトマトです。
水分調整が難しく、完熟する前にトマトの実が割れやすいこともあって育てるのが難しい品種だからです。

過去には黄味娘を作っていた他の農家もいたようですが、気が付いたらごとう農園だけになっていたんだとか。御前崎にしかない、まさに幻のトマトです。
「もったいない」規格外トマトから生まれた加工品
さらに農園では、トマトを使った加工品も製造しています。

農園のトマトをたっぷりと使った「510トマトビーフカレー(790円)」。水の代わりにトマトピューレを入れて作ったカレーです。
見た目は普通のカレーと変わりませんが、一口食べると、トマトの甘酸っぱさと深いうま味が口いっぱいに広がります。

木で完熟させてから収穫しているので、割れてしまい商品として出荷できないトマトが発生することがあるそうです。
そんな“もったいない”規格外トマトを有効活用しようと考案されたトマトカレー。
後藤さんの家で作っていたカレーを商品化し、見事フードロス削減にも貢献しています。

うま味がぎゅっと詰まったソース
さらに、人気急上昇中の商品がトマトのうま味を凝縮させた「フルーツトマトで作ったトマトソース(950円)」。

定番レシピはパスタソースですが、後藤家のイチ押しはトーストです。まろやかな風味とコクを感じました。
こだわりの詰まったトマトは、ソースにしてもカレーにしてもおいしく、さまざまな料理に活用できそうです。

トマトや加工品は、「道の駅 風のマルシェ御前崎」やごとう農園のHPから購入することができます。
トマト栽培のこだわりと、無駄なくおいしく食べるための工夫がいっぱい。日本で唯一の味覚を存分に楽しめる、魅力たっぷりの農園でした。
■店名 トマトのごとう農園
■住所 静岡県御前崎市合戸495
■営業時間 9:00~17:00
■定休 日・祝
■問合せ 0537-86-4981
【もっと見る! 周辺のグルメ記事】