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浸水対策で診療は2階以上で入院病床は5階以上に 地域医療支える病院へ・清水さくら病院

新たに完成した清水さくら病院。内科や外科、眼科、歯科口腔外科など8つの診療科をもち医師や看護師など194人が常勤します。

床面積は桜ヶ丘病院の1.8倍に。広々とした環境で安心感のある医療の提供を目指しています。特に力を入れたのが災害時への対策です。

鈴木櫻子 記者

鈴木櫻子 記者:
最大で2.7mの津波が想定されているこの病院では、1階部分がピロティとなっているほか、患者が入院する病床は5階以上に作られています

病院ができたのは海から近く津波が想定されている地域。

最大の高さは2.66mと想定されていますが、地上6mの2階以上で診療を行い電気室や機械室は3階以上に配置しているため、浸水時でも診療を継続できるといいます。

鈴木櫻子 記者:
この多目的ホールでは災害時50人避難者を受け入れ、照明も揺れに強く設計されているということです

災害時にはケガ人の救命や治療にあたる役割を担う病院。津波が来ても水が抜けていくよう1階部分は駐車場にしたほか、周囲を壁で囲い漂流物による被害にも備えました。

清水さくら病院と周辺(空撮)

桜ヶ丘病院(清水さくら病院)森典子 院長:
病院は来てもらったら絶対に救わなければならない。その時その時のニーズに従って救護できる体制を整えたい

災害に強い病院へ。静岡市もいざという時のための備えを進めていきます。

静岡市・難波喬司 市長:
いろいろな対策を市としてもとって、例えば前の土地の地盤のかさ上げ等、そういうことも市がやっていくべき問題。行政も病院任せではなく、むしろ津波対策は行政がしっかりやっていかなければならない

JR清水駅と直結し利便性も向上しました。

清水さくら病院は3月1日に開院する予定です。

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