強い寒波の影響で静岡県内は1月9日夜から10日にかけて今シーズン一番の冷え込みとなりそうです。この寒波の原因や注意点について、小塚恵理子 気象予報士が解説します。
小塚恵理子 気象予報士:
2024年12月に入って一気に寒くなり、ここに来て一段と寒くなってきています。
なぜ12月に急に寒くなったのかというとラニーニャ現象に近い状態になっているためです。
ラニーニャ現象とは赤道付近の南米ペルー沖から日付変更線までの海面水温が通常より低くなる状態のことです。
海上で東風が強く吹くことで暖かい海水が流されて西側の海面水温が高くなっています。
この結果、日本付近では偏西風が南に下がり、そこへ北から寒気が流れ込みます。
この状態が12月から続いている状況です。
地図で実際の寒気を見てみると、偏西風が南に下がった所に北極付近の寒気が流れこんでいる様子がわかります。
この状況が12月から続いており寒くなっていますが、この寒気の中にある寒冷渦が南に下がることで1月10日に寒気がピークを迎えます。
【1月10日・11日の予想気温】
・最低気温
静岡 10日 1℃・11日 氷点下1℃、川根本町 10日 氷点下3℃・ 11日 氷点下7℃
・最高気温
10日 浜松 7℃、静岡 9℃、網代 8℃
寒気のピークは10日ですが朝の冷え込みは11日まで続くと考えてください。
この寒波の影響による路面や水道管の凍結、そして、体調管理やヒートショックなどに十分な注意が必要です。