2025年4月からの半年間にわたり開催予定の大阪・関西万博で静岡県は3日間地元の食にこだわったブースを出展します。
海外の富裕層などをターゲットにした観光客の誘致を進める県がPRの手段として打ち出したのはお茶漬けでした。
全国屈指の水揚げを誇る静岡県焼津市。しずおか自慢の食の一つが海の幸です。
2025年、大阪・関西万博でブースを出展する県は海鮮を中心とした地元食材で、魅力発信にのぞみます。
今回、この取り組みに協力を名乗り出たのが、焼津市内にあるサスエ前田魚店の5代目店主・前田尚毅さんです。
漁業から、食材の魅力を引き出す飲食業までレベルの底上げを目指す前田さん。
地元の一流料理店のシェフたちとタッグを組み国内外からの誘客にも尽力しています。
サスエ前田魚店・前田尚毅さん:
静岡を引っ張っている我々の飲食のメンバーがいるが、国内外の客がそれを目指して旅をして食べに来る、インバウンド
静岡県を知ってもらうために万博で何を振舞うか。
前田さんが静岡市駿河区の創作料理店「Simples」の井上靖彦シェフと考案したのが、お茶漬けです。
サスエ前田魚店・前田尚毅さん:
静岡の茶畑、日本で一番深い駿河湾、我々としては魚なのでそれを一座建立(一体化)したものが、この一皿に入ればいいかなということでお茶漬け
2024年12月、井上シェフの試作ができあがりました。
駿河湾産のハナダイと桜えびを乗せたご飯に抹茶出汁をかけた贅沢な一品です。
Simples・井上靖彦シェフ:
抹茶の新しい使い方も表現したい。魚のスープで抹茶を溶いた
前田さんも試食。
サスエ前田魚店・前田尚毅さん:
静岡と言ったらやっぱりこれだよねというものを全部一皿に入れて、それを食べてくれた客に「静岡に行ってみたい」「観光してみたい」ということにつながればいい
県の魅力を手のひらサイズの一皿で最大限表現するため今後、試作が重ねられます。
こだわりのお茶漬けは県への観光客誘致の起爆剤となるのでしょうか。