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「得られた教訓を職員の胸に深く刻む」 再審経て無罪となった袴田巖さんに対する捜査の在り方の検証結果公表にあたり県警本部長がコメント発表

袴田巖さん

1966年に当時の静岡県清水市で味噌製造会社の専務一家4人が殺害された強盗殺人放火事件で一度は死刑が確定した袴田巖さんが、やり直しの裁判を経て無罪となったことを受け、静岡県警は捜査の在り方などを検証し、取り調べについて「不適正であったと言わざるを得ない」などとする結果を12月26日に公表しました。

これを受け、県警の津田隆好 本部長は「今回の事実確認を通じて(犯行着衣とされた)5点の衣類や端切れのねつ造について、警察官がねつ造を行ったことをうかがわせる具体的な事実や証言を得ることができませんでしたが、一方で、そのようなねつ造が行われなかったことを明らかにする具体的な事実や証言を得ることもできませんでした」とする反面、「本件捜査が行われた当時の警察における取り調べの態様が不適正であったほか、初動捜査の不徹底やネガフィルム、取り調べ録音テープが整理の上、保管されていなかったことを改めて確認いたしました」とのコメントを発表しました。

その上で「治安責任を担う静岡県警察として今回の事実確認から得られた教訓を職員ひとりひとりの胸に深く刻むとと共に、これらを今後一層の適正捜査の推進に資する糧として、今後も県民の負託と信頼に応えられる静岡県警察であり続けられるよう職務にまい進してまいります」としています。

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