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【清水・清水ヒカリ座】「大衆演劇」見たことある? 鑑賞デビューしよう! 劇場内を探検しました

大衆演劇を生で見てみませんか? 初心者でも気軽に入れそうな劇場が静岡市清水区の商店街にありました。「清水ヒカリ座」では元刑事の落語家や、毎日違う演目をこなす劇団が上演していて、いつ行っても飽きません。劇場内を探検してみました!

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いつも通る道でも、一本裏へ入ればそこはまるで別世界。静岡県民必見の裏スポットをめぐります。今回は清水駅前から南へ延びる「さつき通り」を散歩します。

商店街にある大衆劇場

さつき通りのある国道149号の総延長はわずか2.6km。日本で7番目に短い国道です。

さつき通りはその一部、1.4kmです。

清水駅前銀座商店街

その裏道にある清水駅前銀座商店街へ。

理髪店や靴下店が並ぶアーケード街を歩いていると、「大衆演劇 清水ヒカリ座」と書かれた派手な看板を発見しました。

「清水ヒカリ座」は大衆演劇をはじめ、地元で活動する芸人や歌手、タレントを応援しようと6年前にオープンしました。

清水ヒカリ座(清水区真砂町)

日替わり演目で毎日楽しめる

大衆演劇は初体験。どんな場所なのでしょうか。

まず観覧料は当日券が1900円、子供は1000円です。

上演中でしたが、代表の新村直彦さんに快く案内してくれました。

この日は劇団寿(ことぶき)の芝居「毘沙門裏の決闘」を上演中。膨大なセリフ量に圧倒されますよ。

劇団寿の中心は、23歳の若座長・寿美空(みそら)さんと、その父で座長の翔聖(しょうせい)さん。さらに弟で17歳の福丸さん。

総勢10人ほどで全国をめぐっています。

清水ヒカリ座・新村直彦 代表:
大衆演劇は毎月劇団が変わります。毎日演目が変わるので、毎日来ても新鮮な芝居を見てもらえます。これが大衆演劇の良いところであり、役者の大変なところです

入口に演目が貼られていました

多くの演目をこなす役者たちの努力に感動します。

毎日違う演目なので、本番が終わった後に翌日の稽古をするそうです。休む暇がありませんね!

舞台裏には大量のかつら

特別に舞台の「裏」を見せてもらいました。

毎日演目が変わるため、楽屋には大量の荷物が置かれていました。

月が変わって劇団が変われば、荷物も全部引越です。今あるのは全て劇団寿の衣装でした。 

出番の合間にも関わらず、花形の若座長・寿美空さんにお話を聞くことができました。

劇団寿・寿美空さん:
置かれているかつらは、ほぼ舞踊用の派手なかつらです。お芝居はだいたい決まったかつらを使います。メイクも自分でしています

美空さん、とっても“いい男”でした。「この後まだ出番があります」と言いながら、本番中なのに焦る様子もなく、落ち着いて話をしてくれました。

劇団寿のメイク道具

元刑事の落語家もいます

ヒカリ座は大衆演劇だけでなく、地元の芸人や歌手、タレントも応援しています。この日は異色の経歴を持つ落語家が来ているということで紹介してもらいました。

静岡県内を中心に活動する落語家、“清水湊の伊達男”こと「にか奴亭三助」さんです。

三助さんは、経歴がとってもユニークです。

落語家・にか奴亭三助さん:
実は昔、ポリスだったんです。にか奴亭の“にか”は、捜査二課の“二課”です

元静岡県警、捜査二課の刑事だった三助さん。5年前に定年退職して落語家に転身しました。

高校時代は3年間落語研究会に所属していたそうです。現在は講師として防犯の講演をメインに活動しています。

落語を通して犯罪防止のテーマを扱うことで、より一層話が入ってきそうです。

落語家・にか奴亭三助さん:
落語で顔は笑っているけれど、「ダメだぞ」と締めるところは締めています

元刑事のすごみでしょうか、三助さんと話していると、なんとなく背筋がピンと伸びてきます。

地元の舞台人を応援する清水ヒカリ座は、初心者でも入りやすそうな劇場で、大衆演劇デビューにぴったりの場所でした。 清水に立ち寄った際には、ぜひのぞいてみてください。

■施設名 清水ヒカリ座 
■住所 静岡市清水区真砂町4-3 清水駅前銀座アーケード内
■営業時間 昼の部 12:30~ 
      夜の部 18:00~
■定休 公式HP参照
■問合せ 054-340-8766
■観覧料 当日券1900円 子供1000円ほか

【もっと詳しく見る】ヒカリ座のHP

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