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【静岡市葵区・高山】片道20分で絶景へ! 2年ぶり山頂ツリーが期間限定で点灯

今回は静岡市の山間部・オクシズにある高山(たかやま)にチャレンジしてきました! 標高は717mですが、スタート地点から頂上までは約30分の整備された道。さらに山頂には期間限定のツリーがあります。

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高山ってどんな山?

高山は静岡市葵区水見色にある標高717mの山です。山頂付近は「高山・市民の森」として整備されており、四季折々の自然にふれながらハイキングを楽しめます。

地図提供:YAMAP
地図提供:YAMAP 【詳しくみる】YAMAPとは?(外部サイト)

高山はふもとから登るコースもありますが、今回は高山・市民の森の駐車場からスタートするコースを選びました。

●今回の低山登山DATA
登った山:高山
標高:717m
累積標高:上り147m、くだり142m
タイム:約1時間20分
距離:約9.7km
登山日:12月1日

気軽に自然とふれあえる「高山・市民の森」

2024年12月6日時点で林道高山線(水見色側の林道)は通行可能

JR静岡駅から車で約50分。高山・市民の森の無料駐車場からスタートです。

駐車場に案内図があったのでルートや位置関係を確認しておきましょう。

コースがたくさんあります

3月から10月までは午前9時から午後4時まで、11月から2月までは午前9時から午後3時まで利用できます。第2・第4月曜日や年末年始は利用時間外なのでご注意ください。

案内図に「高山の池」の文字を発見しました。頂上へ直接行くルート上ではありませんが、ちょっと寄り道をして池を見に行ってみましょう。

高山の池

この時期は落ち葉が池の表面を覆っています。

5月頃にはミズバショウやコアジサイが咲くようです。モリアオガエルの産卵も観察できるとのこと。5月にも訪れてみたいですね。

上り約20分で山頂に

運がよければニホンカモシカに遭遇することもあるとか

山頂に向かうコースに戻ります。案内板には「山頂・星の展望台30分」の文字。はりきっていきましょう!

わりと急傾斜です

コースはよく整備されていました。けれど、登りはじめはやや傾斜がきつめです。

体力不足の筆者はあっという前に息が切れ、汗ばんでしまいました。

山頂はもうすぐ!

けれど、10分ほど進むと上方の視界が開けてきて、山頂が近いことがわかります!

「山頂が近いと思ったらそうでもなかった」というのは“登山あるある”ですが、こちらはそんなことはないのでご安心ください。

ナナカマドの実でしょうか?

山頂付近の道はなだらかです。途中でモミジと赤い実を発見。美しいですね!

冬の澄んだ空気のなか山を歩くのは格別のものがあります。

なんてことを思っているうちに、山頂に出ました!

伊豆半島まで一望する広々山頂

正面奥に富士山 手前の建物が星の展望台

下の案内板には「山頂・星の展望台30分」とありましたが、筆者の場合は20分ほどで到着できました。

正面に富士山が見えています。芝生が広がる広場に建つのが星の展望台です。

山頂には二等三角点もありました。二等三角点は全国に約5000点設置されているそうですよ。

中央の四角い標石が二等三角点

高山はとにかく山頂が広い! 眺望も抜群です。

天気に恵まれたので三保半島の背後に伊豆半島も見えました。

360度の大パノラマを眺めながらベンチでのんびり休憩。ぜいたくなひとときです。

大パノラマ!

高山・市民の森ではサクラやツツジ、アジサイなど、季節ごとにさまざまな花を観察できるそうです。なかでも、山頂の東側にあるヤマザクラは有名です。サクラの時期にもぜひ再訪したいと思います。

ちなみに山頂にはきれいなバイオトイレもあります。ありがたいですね。絶景を存分に堪能できたところで下山しました。

山頂にはベンチや切り株がたくさんありました

2年ぶりに山頂でクリスマスツリーが点灯!

さらに! 2024年の12月は、高山の山頂で2年ぶりにツリーが点灯しています。

土日やクリスマス、大晦日限定で、こちらも見逃せません。

クリスマスツリー (画像提供・静岡市)
クリスマスツリー (画像提供・静岡市)

夜間に山道を歩く際は、懐中電灯やヘッドライトを準備して、足元に注意してください。

■イベント 高山・市民の森 クリスマスツリー点灯日時
■点灯日 2024年12月の土・日および24日(火)・25日(水)・31日(火)
■時間 17:00~21:00
※イベント期間外は、夜間の山頂への立ち入りはできません。

暖かい部屋でのんびり過ごすのもいいものですが、この冬は高山で自然を満喫してみてはいかがでしょうか。

!CAUTION!
◎各所に案内看板がありますが、道迷いの可能性がまったくないわけではありません。特に分岐では、地図や登山アプリなどでルートを確認するのを忘れないようにしてください。
◎低山とはいえ、山は山です。適切な服装と装備で楽しんでください。
◎時期や天候によってコースの状況が変わっている可能性があります。インターネットなどでできるだけ最新の状況を確認するようにしてください。
◎静岡県内でもクマが目撃されています。低山でも油断せず、クマ鈴、クマ撃退スプレーを携帯しましょう。

取材/小川結子

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東京生まれ伊豆育ち、フリーライター歴1×年以上。「休日に早起きなんて無理。でも、少しだけ自然に触れたい。あわよくば体重も落としたい」という怠惰な理由で低山登山はじめました。ウイスキーを少々たしなみます。神社検定2級