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色付きが悪い上に糖度の乗りが遅く…さらにカメムシまで ミカン農家は苦境も前を向き 静岡・伊東市

12月に入っても暖かい日が続いている静岡県内。観光農園にはミカン狩りに訪れた観光客の姿が見られました。

伊東市の観光農園・鈴木園。

12月4日も観光客がミカン狩りを楽しんでいました。

しかし…

鈴木園・鈴木仁さん:
少し黄色っぽい。(例年だと)もっとオレンジ色っぽくならないといけないが、少し黄色っぽい。木、そのものが力がなくなっている

ミカンの生育には昼と夜の寒暖差が必要ですが、2024年は夜も気温が高い時期が長く、色付きや糖度の乗りが遅い上、9月に例年の2倍以上の雨が降ったため実が大きく成長し、規格外としても出荷できないものが多いといいます。

この農園でもミカン狩りには満足してくれたものの店先で販売しているミカンは実が大きいため買わない人も多くいたといいます。

さらに…

鈴木園・鈴木仁さん:
(ミカンの)この辺は水分がない。オレンジ色の中に緑色の部分が残って、これがカメムシが吸ったところ。中のこの辺は全然水分がない

2024年は大量発生したカメムシに果汁を吸われ、変形したり落ちてしまったりする被害が多く発生しています。

これから本格的な旬を迎えるミカン。

それでも農家は今後に期待を寄せています。

鈴木園・鈴木仁さん:
これから収穫も本番を迎えて、味はある程度期待しても良い。暮れを迎えることで良いミカンが届けられるようならうれしい

気象台によりますと、今週末に寒気が入り込み県内は週明けの9日に今シーズン一番の冷え込みとなる見通しです。

寒暖差も大きくなる上に空気も乾燥しているため、体調の変化に十分な注意が必要です。

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