12月2日から健康保険証の新規発行が停止され、マイナ保険証への一本化が始まりました。メリットがある一方、戸惑いの声もあがっています。
村田 彬 記者:
クリニックでは受付の目の前にマイナ保険証を読み取るカードリーダーが設置されています。紐づけられたマイナンバーカードを入れることで、自分自身で本人確認を進めていきます
静岡市駿河区の整形外科「さかくらクリニック」クリニックには1日約300人が訪れますが、マイナ保険証の利用者は20~30人ほどに留まっています。
利用すれば別の医療機関での診療履歴や処方箋の記録などを共有できますが、まだデータの活用には至っていないといいます。
さかくらクリニック・阪倉 洋 理事長:
普及さえすれば、初診の患者が受診した時に、いろいろなことを説明しなくてもカルテで情報を見られるので、患者のことを正確には把握できるので、診療に役立てることができると思う
受付スタッフ:
スムーズに操作してもらえる方であれば20~30秒くらい。なかなかスムーズにはいかないので(患者によって)かなり差がある。タイミングがかぶってしまうことがあるので、受付で1人止まってしまうとかなり並んでしまう
患者には高齢の方も多く、機械の扱いに戸惑うケースも多いといいます。
クリニックは丁寧に説明を行って対応していくということですが、患者自身も慣れるまではスタッフの負担が増えることも心配しています。
クリニックを訪れた患者は。
マイナ保険証の利用者:
病院でや薬局でマイナンバー読んでというのをやっているが、今のところ便利だというのはない
健康保険証の利用者:
(マイナ保険証は)まだです。浸透してくれば使うかなという感じ
本格的な移行が始まったマイナ保険証。
現在の健康保険証も最長で1年間は使用できるためクリニックは自身のタイミングで切り替えを進めてほしいと話しています。