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白熱!“いす-1グランプリ” 「イスが壊れるか己が壊れるか」 事務用のイスで競う過酷な2時間耐久レース

「いす-1グランプリ」(11月17日静岡市)

キャスター付きの事務用のイスに座ったまま進み、その速さを競う耐久レース「いす-1グランプリ」が静岡市駿河区で開かれ、白熱したレースが繰り広げられました。

「いす-1グランプリ」会場(11月17日静岡市)

村田彬 記者:
晴天のもと色とりどりのイスの前に選手たちが並んでいて、スタートの時を待っています。表情は真剣そのものです

大会にはベテランから初心者まで全国各地から約30チームが参加。

愛車とともに2時間の耐久レースにのぞみます。

静岡市駿河区で開催されたのはキャスターが付いた事務用のイスに座ってコースを駆け抜ける、その名も「いす-1グランプリ」

大会のキャッチコピーは「イスが壊れるか己が壊れるか」。

F‐1さながらの攻防が繰り広げられる2時間の過酷な耐久レースとは。

ベテランから初心者まで参加

参加者

大会当日、事務用のイスを片手に次々と受付に訪れる参加者たち。

受付係:
たまにね、改造してくる人達もいるのできちんとチェックを厳しくしてます

検査を通過した事務用のイスにはオリジナルの車検証が貼られていきます。

中には全国各地の大会の車検証が貼られたものも…

参加者:
私は10回くらい出場している。気合入れて(会社の)地下駐車場に集合して練習した

参加者:
先ほど2時間耐久で(スタートが)後ろ向きだということを知ったばかり。グローブが必要だということもきょう知った。初心者です

多田将英さんと村田 記者

レースにおいて勝敗を分けるポイントはどこにあるのか。

競技歴12年のベテラン多田さんに話を聞くと…

チームイスリートコクヨ・多田将英さん:
スピードが速かったりコースが空いていたらこういう感じで体を曲がる方と逆回転させてインコース入ったりとかコースの混み具合とか自分のスピードを見ながら曲がり方や止まり方を考える

また、足の力が入る位置にイスの高さを調整することも重要だといいます。

競技経験のない記者が本番と同じコースを使って実際にレースを体験してみると…

村田彬 記者:
結構息が上がってしまう、かなりスピードが出る

チームイスリートコクヨ・多田将英さん:
見てるのと体感スピードってかなり違う。特に下り坂は結構スピード出るので慣れてない人は怖いと思う

「イスが壊れるか己が壊れるか」

「いす-1グランプリ」の様子(11月17日静岡市)

参加者たちは3人で1チームとなり、1周約220mのコースを2時間で何周走れるかを競います。

イスの最高速度は時速20kmにも達すると言われていて、中にはバランスを崩して転倒してしまう人の姿も。

レースが進むにつれてキャスターが壊れるイスが出る一方で足が痙攣したり疲労から倒れ込んだりする参加者も続出しました。

参加者:
きつすぎる、全部しんどい。気合いで頑張る

参加者:
生まれたてのバンビ(みたいに足が震える)

この日は最高気温25.8℃を記録するなど厳しい暑さの中、参加者たちは仲間のサポートを力に変えて2時間のレースを走り抜いていきました。

生形秀之 委員長

いす-1グランプリ実行委員会
生形秀之 委員長:
見た目はすごくコミカルだが、皆さんすごく真剣勝負で疲れます。そういう意味ではスポーツだと思う。いす-1グランプリを続けて静岡をスポーツで盛り上げていきたい

今回のレースの優勝は京都府の会社の同僚で作ったチームで、2時間で96周し2023年に続き連覇となりました。

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