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注射嫌いに朗報?スプレータイプのワクチン登場 2歳~18歳まで接種可能 インフルエンザが流行期に

11月8日、厚生労働省は季節性インフルエンザが全国で流行期に入ったと発表しました。例年よりも1カ月ほど流行が早まる中、2024年から接種できる新しいワクチンが注目されています。

インフルエンザが流行期に

インフルエンザ流行(イメージ)

わかばやし耳鼻咽喉科クリニック
浅野理恵 理事長:
10月からインフルエンザのワクチンを打ち始めているが、当初からインフルエンザの患者がちらほら来ていた。ワクチンの効果が出る前からインフルエンザの患者と遭遇する機会は結構あった

厚生労働省は11月8日、「全国でインフルエンザが流行期に入った」と発表しました。

新型インフルエンザが流行した2009年に次いで2番目に早くなっています。

三島市

竹下昇輝 記者:
例年よりインフルエンザの流行が早まっていることに、街の人たちからは不安の声が上がっています

女性:
職場で休んでいる人は増えてきた。心配です。自分の免疫でどうにか守るしかない

男性:
(子供の)幼稚園が学級閉鎖したり、自分の職場はないが不安はある。コロナが落ちついてはいるが、感染のリスクがあるので常にマスクはしている

浅野理恵 理事長

沼津市にある「わかばやし耳鼻咽喉科クリニック」。

こちらに設置された発熱外来には取材当日も大勢の人が訪れ、インフルエンザの検査を受けていました。

わかばやし耳鼻咽喉科クリニック
浅野理恵 理事長:
みなさん出かけたりとか、11月もそうだが、行事の後にはどうしても患者の数が増えている。修学旅行などから戻った人がコロナだったり、インフルエンザになっている人がいるので、その辺が今後増えてくる不安はある

経鼻ワクチンが今シーズンから登場

経鼻ワクチン「フルミスト」

季節性インフルエンザの対策として有効なのはワクチンの接種です。

これまでは注射によるワクチンの接種が行われてきましたが、今シーズンから新たなワクチンの接種が始まりました。

竹下昇輝 記者:
こちらが新たに接種が開始されたスプレータイプのワクチンです。鼻に吹き付けることで感染経路となる鼻やのどの粘膜にも抗体を作ることができるということです

新たに導入されたのは鼻に噴射するタイプの経鼻ワクチン「フルミスト」です。

2歳~18歳までが接種でき、注射を痛がる子供などに有効だということです。

わかばやし耳鼻咽喉科クリニック
浅野理恵 理事長:
注射だと接種した場所が腫れたり痒くなったり痛みが出たりすることがあるが、鼻の点鼻薬の場合にはそういうことが少ないので接種する人のメリットは大きい

わかばやし耳鼻咽喉科クリニック

接種費用は注射よりも高いものの、この日も小学生の姉弟が経鼻ワクチンの接種に訪れていました。

最初は不安げな表情を浮かべていましたが無事に接種を終えました。

接種した男の子:
痛くなかった

接種した女の子:
注射よりも痛くないから、そっち(フルミスト)の方がいい

母親:
料金のことは思ったが、1回で済むというのと効果の方が(優先する)気持ちが強かった

提供:国立感染症研究所

また、今シーズンはインフルエンザに加え、マイコプラズマ肺炎と新型コロナによるトリプル感染のリスクもあり、手洗いやうがいマスクの着用など基本的な感染対策の徹底が必要です。

わかばやし耳鼻咽喉科クリニック
浅野理恵 理事長:
年末年始など人が集まる時があるので、どうしても感染の機会は増えてくる。自分の免疫力を大事にしてもらいたいし、感染の機会があるようだったら、自身の身を守るような感染対策は変わらず続けた方が自分で自分を守るということになるのでは

注射よりも高いが年1回接種で効果が

経鼻ワクチン「フルミスト」について

こちらに経鼻ワクチン「フルミスト」の特徴をまとめました。

2歳~18歳が対象となっていて、年1回の接種で効果があるということです。

料金は取材したクリニックの場合、1回8000円と通常の注射のワクチンと比べると高くなっています。

また、副反応として鼻づまりや咳など風邪の症状が出るケースもあるということです。

接種を希望する人はかかりつけ医やクリニックに問い合わせてしてみてください。

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