日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録される見通しとなっているなか、静岡県掛川市では小学生が地元の酒蔵を見学して酒造りのこだわりなどを学びました。
日本酒「開運」で知られる1872年創業の土井酒造場。
11月14日はコメ作りについて年間を通して学んでいる地元の小学校の5年生が訪れました。
子供たちは洗米の様子を見たり、大型のもろみタンクの香りを確認したりして酒造りの工程を学んでいきました。
また冷蔵施設では国産木材でつくった樽で日本酒を熟成させるなど新しい取り組みも見学し、質のいい日本酒を造るためのこだわりと挑戦を続ける作り手の思いに関心を寄せている様子でした。
児童:
麹菌とか難しいことがいっぱいあって、ここで造っている人はすごいと思った
児童:
お米でお酒を造っているのを知らなくてすごいと思った
日本酒などの「伝統的酒造り」はユネスコの無形文化遺産に登録される見通しで、作り手側からも喜びの声が聞かれました。
土井酒造場・土井弥市 社長:
大変光栄でうれしく思っています。いま日本酒の海外輸出が追い風があって好調だけど、さらに無形文化遺産登録が海外や若い人に知られるきっかけになって、ますます農業も含めて日本酒業界が発展したらいい
12月 パラグアイで開かれるユネスコ政府間委員会で正式に決まる見通しで、日本酒のさらなる販路拡大にも期待がかかります。