警察や児童相談所などが連携して子供への虐待に対応するための訓練が行われ、家の中への立ち入りや子供を保護する手順を確認していきました。
訓練には静岡県警察学校の模擬住宅が使われ、警察や児童相談所の職員のほか各市町の担当者など約80人が参加しました。
訓練では、職員が虐待の疑いがある家庭を訪問し、子供の安否確認をしたいとくりかえし求めますが、保護者は聞く耳を持たず声を荒らげます。
そこで法律と裁判所の許可に基づき強制的に家の中に入る「臨検・捜索」に踏み切り、警察が父親を抑えている間に児童相談所の職員たちが子どもを保護していきました。
県こども家庭課・河守健一 課長代理:
非常に攻撃的な保護者がいることも事実で、そこに関しては警察の後ろ盾がある中で子供を守る。警察との合同訓練ができることは非常に意義深いこと
県警 人身安全少年課・前芝秀光 課長補佐:
(児童相談所の職員に)現場に近いような状態を体験してもらうことで、実際に慌てることなく(対応が)できるのではないか
警察によりますと2023年1年間の児童虐待の認知件数は1112件と4年連続で1000件を超えているほか、2022年には臨検・捜索をしていて、関係機関の連携と迅速な対応が求められています。