静岡県沼津市の乗り合いバスで、乗客の女性が9時間にわたり車内に置き去りにされるトラブルがありました。女性は体調に変化はなく無事だということです。
竹下昇輝 記者:
乗客の女性は営業が終了し、こちらの事務所に戻ってきたバスの車内に、なんと翌朝まで取り残されていたということです
中部運輸局などによりますと、2024年4月、富士急シティバスの運転手が営業終了後の車内の点検を怠り、乗客が残っていることに気づかずにバスを施錠しました。
バスに取り残されたのは高齢の女性で、約9時間が経った翌朝に始発前の車両点検を行った別の運転手が女性に気付きました。
女性は体調に問題はなく認知症の疑いがあり、携帯電話などは持っていませんでした。
中部運輸局は5月、バス会社に監査を行い「運転者に対する指導監督が不適切だった」などとして、10月30日付けでバス1台の10日間の使用停止と文書警告の行政処分を出しました。
富士急シティバスは女性とその家族に謝罪し、「車両点検を徹底するなど再発防止に努める」としています。