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【富士宮・のなか朝市】珍しい野菜が集まる“ゆるい”朝市 看板ニワトリもいる

地元のこだわり野菜を売る朝市があるということで、富士山の麓、静岡・富士宮市へ。在来野菜や珍しい品種の野菜が並びますが、人気の理由はそれだけではないようです。

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お客さんの庭で朝市

富士宮市野中東町

その朝市が開かれるのは潤井川の南側、ポテト中野店とファミリーマート富士宮野中店の間あたりです。住所で言うと野中東町で、富士山が見える閑静な住宅街でした。

「野菜やってます」と書かれた年季が入った手書きの旗を発見。

そこで忙しく準備をしていたのが、朝市を主催している亀井千里さんでした。

のなか朝市・亀井千里さん:
お客さんの渡辺さんのお宅の庭を使わせてもらっています

11月に12年目を迎える「のなか朝市」。2013年から浅間大社近くで農家仲間と始めました。その場所が使えなくなり、6年前に朝市の常連だった渡辺さんの厚意で庭を借りることに。

亀井さんは週に一度、ボランティアで朝市を開いています。

左)にむらあつとリポーター 右)のなか朝市・亀井千里さん

めずらしい野菜を手数料なしで販売

野菜はすべて、こだわりの栽培法で育てられ、スーパーにはなかなか並ばないものばかり。

この日売られていたオクラは「和尚オクラ」という、昔からこの周辺でつくられていた在来種です。

ある和尚さんが種を守ってきたことから、そう呼ばれているそうです。

準備していると出品者のひとりが持って来たのは「ゆきちゃん農園 富士山パパイヤ」という青パパイヤ。

さらに、この日最初のお客さんのお目当ては、酵素ジュースに使われていると知って興味を持ったという「ハイビスカスローゼル」です。

野菜だけでなく、野菜を使った焼き菓子の出品もありました。

看板ニワトリもいる

野菜の隣に気になるペット用キャリーケースを発見。中に入っていたのは、なんとニワトリです。

のなか朝市・亀井千里さん:
この子達は卵からかえしたので、すごく人なつこい。朝市の看板ニワトリです。

看板ニワトリたち

ニワトリの卵を販売しているわけではありません。亀井さんいわく“ペットと家畜の間ぐらい”のニワトリたちです。

実は、過去には食べたこともあるそうですが、今は感情移入しすぎて「食べるのは無理」と亀井さん。

朝市のアイドル的存在になっています。

“ゆるさ”と“癒やし”の朝市

近所の農家の方が、獲れすぎたナスをおすそ分けで持ってきてくれました。この日の“おまけ”になります。さらに亀井さんが育てたピーマンもついてくる大サービス。

ナスもピーマンもおまけです

どの野菜も安いのは、亀井さんが販売手数料を一切もらっていないボランティアだからです。

加えて「縁側で話しているような空間が好き」、「亀井さんのゆるい感じがいい」と、お客さんや出品者はのなか朝市の魅力を語ります。

出品者:
ここに来て1週間あったことをリュックから下ろしてみんなに見せて、癒やされる場所です

その後もお客さんが続々来店。この日も大盛況でした。

のなか朝市・亀井千里さん:
売り上げが上がってもボランティアなので利益はないんです。みなさんが集まるコミュニティーとして、みなさんが癒やされてつながりを広げる場所でありたいと思います

のなか朝市は、毎週木曜の午前中に開催されています。ちょっと行ってみたくなりませんか。お目当ては珍しい野菜?それとも看板ニワトリ?それとも“ゆるさ”でしょうか?!

■店名 のなか朝市
■住所 静岡県富士宮市野中東町166-1
■営業日時 毎週木 09:00~11:30

【詳しく見る】のなか朝市のフェイスブック

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