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全く異業種が始めたラーメン店が、静岡・森町にあると聞いて調査へ。緑がまぶしい庭には二宮尊徳像がある店です。王道チャーシュー麺と新作のうま辛ラーメンを堪能。異業種だからと言って甘えは一切ない納得のおいしさでした。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ二宮尊徳像があるラーメン店
向かったのは森町。紅葉シーズンのお出かけにもってこいのエリアですが、お店の周りは一面田んぼ。 いったいどんなお店なんでしょう。
古民家のような建物の前には、なぜか「二宮尊徳の像」が鎮座しています。
1日1組しか入れない隠れ家レストランのようなたたずまいですが、ここは「ラーメン金次郎」。二宮金次郎(尊徳)と同じ名前の金次郎です。
反対側にまわると、広いウッドデッキにおしゃれなテラス席があります。植えられた植物もカッコイイ!
店内にも緑が植えられていて、とてもいい感じです。と思ったらこの店を手がけているのは造園会社でした。
ラーメン 金次郎・豊田祐太郎 店長:
造園や庭を手がける「アウトドアフリーメイク」という会社です
すてきな植物使いも造園会社なら納得。
アウトドアフリーメイクは、日本庭園や住宅のエントランスなどを、自然と調和した新しいデザインで提案している造園会社です。
王道のチャーシュー麺
そんな職人集団がつくるラーメンは、いったいどんな味?
一番人気の「支那チャーシュー麺(1050円)」を食べてみました。
にむらあつとリポーター:
いい香りがしていますよ。このおしゃれな空間でラーメン。チャーシューたっぷりで王道のラーメンです。見た目は濃いのにスープはあっさりしています
ラーメン金次郎・豊田祐太郎 店長:
愛知県知多半島の歴史あるしょうゆ会社に会いに行って直接話を聞いて、たまりしょうゆ、みりんを使っています
造園会社なのに麺まで作るこだわりよう。自家製で北海道産の小麦粉を2種類ブレンドしたストレート麺です。
チャーシューも地元の国産豚で作っています。
ゆっくり煮込んで継ぎ足したタレはもう3年目。柔らかくジューシーに仕上がっています。
実家がラーメン店の社員が造園会社に入社すると・・・
やはり気になるのは、なぜ、造園会社がラーメン店を始めたのかです。
実は店長の豊田さんの父親はラーメン店を営んでいました。豊田さんが留学中に初めてバイトしたのもラーメン店。ところが帰国したタイミングで紹介されたこの造園会社に就職。
ラーメン金次郎・豊田祐太郎 店長:
実家は1回も手伝わずきているのですが、会社がこの土地を持っていたので「ラーメン店やっちゃう?」という感じで始まりました
ラーメンが作れる豊田さんの入社と、店舗となるこの場所があったことがキッカケで、「ラーメン屋 金次郎」がスタートしたんです。
新商品はうま辛な一杯
「新作があります!」と豊田店長が作ってくれたのが、「KA・RA・II(1150円)」です。
しょうゆベースのスープに特製肉みそと溶き卵を加えた、これからの季節にピッタリのうま辛な一杯。
チャーシュー麺の実直な味に比べると、こちらはちょい辛。真ん中に置かれた肉みそが徐々にスープに混ざることで、いいバランスになります。
ラーメンの味に加え、店の雰囲気がとにかくおしゃれ。ラーメン店だけど、ついつい長居しちゃいたくなるタイプのお店でした。
■店名 ラーメン屋 金次郎
■住所 静岡県森町向天方1033-3
■営業時間 11:00~14:00 ※金・土・日は夜も営業
■定休 不定休
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