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かつては英語が全く話せなかった日米お笑いコンビ・パックンマックンのマックン(吉田眞さん)。英語で漫才ができるほど英語力が上がったのは、完璧主義を捨て英語を積極的に話そうと気持ちを切り替えたからでした。
テレビ静岡で10月27日に放送されたテレビ寺子屋では、お笑いコンビのパックンマックンが、英語を話せるようになるための秘訣を教えてくれました。
英語力ゼロから英語で漫才披露
お笑いコンビ・パックンマックン:
みなさんは、英語をしゃべれますか?
客席に聞いてみると9割以上の方が「しゃべれない」と答えました。日本では「英語は苦手」「しゃべりたいけれど、しゃべれない」と思っている人は多いのではないでしょうか。マックンもその一人でした。
私たちはお笑いコンビを組んで27年間になります。マックンはコンビ結成後、10年ほどのタイミングで英語の勉強をスタートし、全く話せない状態からアメリカのラスベガスやロサンゼルスでパックンと共に英語で漫才を披露するまでになりました。
気持ちの切り替えで突然上達
もちろん猛勉強もしましたが、「会話」ができるようになったきっかけは簡単です。脳内のスイッチで気持ちを切り替えたこと。それだけである日突然、英語がしゃべれるようになったのです。
今日はマックンが英語を話せるようになった、その「秘訣」を伝えます。そして、みなさんの脳内スイッチを切り変えてみたいと思います。
知っている単語をつないで文を作る
まず、これらの単語を英語で言うとどうなりますか? 考えてみてください。「私のお父さん」、「働く」、「銀行」・・・みなさんほとんど言えたと思います。「私のお父さん=my father」、「働く=work」、「銀行=bank」です。
では、「私のお父さんは銀行で働いています」はどうでしょう?
観客の女性:
「My father is working in bank.」
パックンマックン:
これは「英会話」としては100%通じます。通じるので正解です! ただ、中学や高校の「テスト」でそのまま書くとバツになってしまいます。テストの答えとしての正解は「My father works in the bank.」、もしくは「~at the bank.」です。
でも、いまは英語の「会話」について話しています。「英会話」は通じれば100点、「しゃべるのが怖い、間違っているから」と遠ざかり、しゃべらなかったら0点なんです。
完璧な文法で話す必要はない
日本の学校では、何年にもわたって英語の授業があります。街中や日常生活にも英語があふれています。そうです、みなさんの頭の中には既に英単語がいっぱいあるんです。
文法は気にせずに、「少しくらい間違えても通じるんだから、しゃべった方がいい」となったら、しゃべれるようになる。つまり脳内スイッチの入れ方は、「完璧主義を捨てる」ことからスタートです。誰も「英語を完璧にしゃべれますか?」と聞いていないのですから。
例えば、カラオケに行ったとき、歌手のように完璧には歌えなくても人の前で歌いますよね。
歌詞を間違えたりしても、自由に堂々と歌うじゃないですか。その気持ちでいいんです。
人間はお互い優しさがあって、相手が何をしゃべろうとしているか、くみ取ろうとします。その気持ちを向こうも持っているんだということを認識してください。
ぜひ完璧主義をなくし、自分の頭の中に潜んでる英単語を生かして英語をしゃべりましょう!
「Can you speak English?」「Yes!」
パックンマックン:1997年、異国コンビのパイオニアとして結成。日米文化をネタにしたお笑いで人気を集める。2003年ラスベガス、07年ハリウッドで英語漫才を披露。現在メディア出演のほか講演活動にも力を注いでいる。
※この記事は10月27日にテレビ静岡で放送された「テレビ寺子屋」をもとにしています。
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