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衆議院選挙は10月15日に公示を迎えます。裏金問題で注目され混戦が予想されるのが静岡3区で、5人が立候補を予定しています。12~13日は解散後初めての週末となり5人の立候補予定者たちは支持拡大に向けて選挙区を奔走しています。
◆自民・新人は元市議 知名度向上に懸命
秋晴れに恵まれた12日、掛川市の龍尾神社では3年に1度の大祭りが開かれ、市内では多くの屋台の引き回しが行われました。
元自民党議員の暴露発言などで“裏金問題の震源地”ともされる静岡3区。
会場で必死の訴えをしていたのはまず、自民党の新人で元掛川市議の山本裕三氏(41)です。
自民党 新人・山本裕三氏:
お騒がせしておりますが、とにかく頑張りますのでよろしくお願いします。頑張ります
山本氏が自民党静岡3区支部の支部長に決まったのは8月下旬。まだまだ知名度で劣る山本氏にとって、こうした人が多く集まる祭り会場は貴重な場です。
自民党・山本裕三氏:
とにかく私はチャレンジャーなので、前職と元職の経験豊かな方お二人が出馬予定、知名度も抜群ですので、私はがむしゃらにチャレンジしていくだけと思っています
◆立民・当選3回の前職「手を抜くことなく」
山本氏が祭りの関係者に挨拶をしていたその時、鉢合わせしたのは立憲民主党の前職で当選3回のライバルの小山展弘 氏(48)です。
小山氏も週末は選挙区内の祭りに参加して、会場のひとりひとりに挨拶をして回りました。
立憲民主党 前職・小山展弘 氏:
私は今までやってきた事、私は富国有徳の品格のある日本をつくっていきたいと申し上げていますが、精一杯自分が訴えたい事をベストを尽くしていっさい手を抜くことなく最後まで走り切りたい
◆維新・新人は2歳娘を抱き挨拶まわり
また日本維新の会の新人の釜下由佳子氏(43)も、掛川市の町内会の祭りや袋井市や磐田市での街頭演説など一日中動き回りました。
幼い子供の母でもある釜下氏は、時には2歳の長女を抱きかかえながら支援者への挨拶まわりを重ねます。超短期決戦、家族のサポートも受けながら母親業と両立しながらの活動です。
日本維新の会 新人・釜下由佳子氏:
私がどれだけ思いを伝えていけるか、皆さんの生活をどうやって良くしていけるかをしっかりと伝えながら、自分自身では選挙を楽しみながら走り抜けたい
◆裏金暴露の自民元職は無所属で“みそぎ”選挙
一方、祭り会場には注目のあの人の姿も。
裏金問題や週刊誌の報道で世間を騒がせた自民党の元職で、今回は無所属で立候補予定の宮沢博行氏(49)です。
「今回の選挙は禊(みそぎ)」と腹をくくる宮沢氏ですが、有権者からは励ましの声がかけられました。
無所属 元職・宮沢博行氏:
まずはお詫びと感謝から入っていきたい。いろいろな声を聞いても最初にやらなくてはならないのは地元の発展のためです。地元の皆さんに支えられている以上、恩返しするのが筋だと思います
◆無所属新人は軽自動車で路地へ
そして無所属で新人の杉村 義夫氏(65)は仕事の合間を縫い、政策を掲げたのぼり旗など選挙戦の準備に追われました。「きめ細やかな訴えで戦いたい」と意気込みます。
無所属 新人・杉村 義夫氏:
今度は作戦を考え、小さい軽自動車を使用して遊説カーがなかなか入っていけない所を入って行って、みなさんに本当の真実の訴えをしていきたい。私は地盤・看板・鞄も何もない。ただ、みなさんにお願いして戦っていく
衆議院選挙は10月15日公示、27日に投開票が行われる予定です。