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上川外相「地方空港の国際化を推し進める」 リニアは「開業前倒しを後押し」 総裁選に向け7つの柱を発表

会見する上川外相(9月11日)

衆議院・静岡1区選出の上川陽子 外相は9月11日午後に都内で会見を開き、12日告示される自民党総裁選への立候補を正式に表明しました。

この中で、上川外相は初当選からの24年間について、「あなたが世の中を変える。あなたが困っていることを変える。二人称の政治。国民の皆さまとの対話。私の政治信条は声なき声を政治の真ん中に。そして、届きにくかった女性や子供たちの、あるいは犯罪被害者の皆さんの声をしっかり受け止めて来た」と振り返り、「政治に厳しい目が向けられ、透明性の高い、信頼出来る政治が強く求められている。そんな今だからこそ、構想力とコミュニケーション力を持って、国民の皆さまの思いに共感できるリーダーが必要とされている」と述べています。

また、「日本の総理として、難問から逃げず、国民の皆様と新たな日本を築いていきたい。一緒に作りませんか?日本の新しい景色を」と呼びかけ、「私が今回、スタートラインに立てたこと自体が新しい自民党の姿を示す大きな一歩だと思う」と強調しました。

その上で、以下の7つの政策の柱を発表しています。

▼新しい経済の景色を創る

▼美しいふるさとの景色を守る

▼新たな“誰一人取り残さない社会”の景色を創る

▼国際連携・安全保障の景色を拓く

▼気候変動・災害に強い景色を創る

▼改革・対話型の政治の景色を創る

▼憲法改正・統治の新しい景色に臨む

このうち、1つ目の「新しい経済の景色を創る」については、「強力な物価対策を講じ、実質賃金アップを実現する。令和の産業構造ビジョンによって、半導体やヘルスケア、宇宙やブルーエコノミーなど成長領域を特定し、イノベーションと社会実装を飛躍させる。貯蓄から投資の促進と所得再分配を確立し、中間層を広げるとともに市場の信認を確保し、成長するための令和の財政強靭化に乗り出す」と話しました。

一方、7つの柱を横串でつなぐ3つのキーワードとして、「ネットワーク大国・日本」「コンテンツ・メディア大国」「水・海洋の時代」を掲げ、「ネットワーク大国・日本」に関しては、「全国97の過半を占める、地方管理空港の国際空港化を推し進め、世界各地から日本国内の地方空港に直接行き来できるようにする。同時に首都圏の空港機能を強化し、プライベートジェットを含め路線の増加を促す。2027年以降とするリニア新幹線の開業の前倒しを後押しし、新幹線をはじめとする高速鉄道サービスを拡充する。地域の足であるバスやタクシー、フェリーなど公共交通を支え、地域の皆様の生活を支える」と説明しています。

さらに、「コンテンツ・メディア大国」については「インフラの持続的な更新に合わせ、地域分散型のエネルギーデジタル通信網の整備を加速し、国際会議の誘致をはじめ、日本が人の流れのハブとなる政策を進める」とした上で、「アニメやマンガ、ドラマなどのコンテンツ、文字や活字、書籍などメディア文化、公文書やアートの保護を国家戦略の柱に位置付け、産業や文化、国際交流などの政策を掛け合わせ、世界トップクラスの支援体制を構築する。その拠点として、メディア芸術ナショナルセンターを早急に整備する」と述べています。

加えて、日本のソフトパワーを文化外交資源として海外展開を促進させることや法の支配による知的財産権保護を強化、音楽や舞台芸術分野のコンプライアンス強化を約束しました。

また、「水・海洋の時代」に関連して「農林水産業の持続的な成長のために水や食糧の安全保障の観点も考慮し、水源地保護の仕組みを整えるとともに環境保全のため健康な水循環を図る。森林管理や総合治水対策を確実に実施する」とも話しています。

そして、最後に「難問に立ち向かい、徹底した透明性と説明責任を果たす。今まで国民の皆様が見たことのない新しい政治の景色をつくっていく」と誓いました。

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