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藍染めよりもっと鮮やかな水色に染まる「生葉染め」ができる「体験工房 和の花」。葉が収穫できる夏季限定の体験で、葉を摘むところからスタートするこだわりです。涼しげな染めもの体験をしてみませんか。
いつも通る表通りから1本裏へ入れば、そこはまるで別世界。静岡県民必見の裏スポットを巡っていきます。今回は「藁科街道」を静清バイパス羽鳥ICから西に向かってお散歩します。
藍より鮮やかな水色「生葉染め」とは
国道416号線「藁科街道」は、静岡市の市街地と山間部・オクシズ地域をつなぐ全長13kmの街道です。生活の主要道で朝は渋滞することも。
熱風が吹く表通りを避け、緑が見える裏通りへ入ってきました。
羽鳥ICの目と鼻の先。裏道に入ってすぐ見つけたのが、2023年8月にオープンした「wanoka cafe&体験工房 和の花(わのか)」です。
早速、店内に入ってみると、藍染めの傘やTシャツなど、涼しげな織物が並んでいます。
1階では藍染などの体験ができ、2階にカフェがあります。
雪の結晶のような模様は雪花絞り(せっかしぼり)と言って、和の花では藍染めや雪花絞り体験ができます。
体験工房 和の花 代表・池田和美さん:
夏しかできない藍の生葉染めを体験できます。葉っぱを取ってきて、染めてもらいます
「生葉染め体験」は藍の生葉が取れる7~9月限定で、藍染よりもより鮮やかな水色に染まるんです。
葉っぱを摘む作業から始まる
それでは生葉染めの手順を解説します。
(1)藍の葉の収穫をし、染料を作るところから体験がスタート。
(2)茎と葉を分けて葉を細かくちぎります。
手に色がついたりしないか心配ですか? 大丈夫、素手で作業できます。
体験工房 和の花 代表・池田和美さん:
染料ができるまでの行程がわからないので、全部やってもらうようにしています
(3)葉っぱをちぎったら約40度のお湯を入れ、ミキサーに10秒かけます。
(4)続いて、ネットに入れてこします。
(5)最後はネットに入った葉を100回ほどもみ出します。
もんでいると、だんだん粘り気が出てきます。液の色はまだ緑。これから涼しげな水色になるのでしょうか。
だんだん緑から水色へ
染める布はシルクです。生葉染めでは綿は染められず、動物性の布しか染まらないそうです。
シルクの布を染料の中で10分もみます。最初は緑色だった生地が、だんだん青く変わっていきます。
5分ほど経ったところで緑色が黄緑色になってきました。
この色の変化が生葉染め特有の現象です。生の葉にある成分が、空気や水に触れて酸化することで、藍染めよりも鮮やかな水色に染まるんです。
生葉染めは生葉が収穫できる夏(7~9月)にしかできません。
体験料は4500円でデザートとドリンク付き。予約が必要で、スカーフの他にハンカチも染めることができます。
■店名 wanoka cafe&体験工房 和の花
■住所 静岡市葵区羽鳥1-2-13
■営業時間 10:30~17:00
■定休 木
■問合せ 054-201-9100
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