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開館10周年を迎える「プラサヴェルデ」は、沼津駅から徒歩3分の場所にある総合施設です。会議やイベントで利用することが多い施設ですが、景色が抜群にいい屋上庭園や、ホテルスイーツがあるカフェなど、“都会の楽園”があったんです!
「千本松原」をイメージした共用スペース
プラサヴェルデの自動ドアをくぐると、木目が美しい長い柱の列が目を引きます。沼津市の景勝地「千本松原」を思わせる内装です。
【画像】千本松原をイメージした柱など記事に載っていない画像も! ギャラリーページへ
白・光・自然をテーマにし、天井や窓からの光を取り込んで明るくさわやか。静かで落ち着く、ゆったりとした時間が流れていました。
もともと同じ場所には展示イベント施設「キラメッセぬまづ」がありましたが、2011年に閉館しました。地元の人は、いまでもキラメッセぬまづの印象が強いようです。
その後、沼津駅の再整備事業の一環で2014年、複合施設のプラサヴェルデ(正式名称:ふじのくに千本松フォーラム)として新たにオープンすることに。
キラメッセぬまづの他、会議場施設の「コンベンションぬまづ」や、カフェ、レストラン、ホテルも入った施設として生まれ変わりました。
駅近くにできて10年目。学会や国際会議、展示会などの開催がメインなので、まだ行ったことがない人もいるかもしれませんが、実は極上の憩いの場所があることはあまり知られていません。
イベントがなくても気軽に立ち寄れる穴場スポットを、佐藤翔太館長に教えてもらいました。
ほっとひと息Café Verde
まずは、コンベンションぬまづの2階にある「Café Verde(カフェ ヴェルデ)」に行ってみましょう。
カフェ ヴェルデは、狩野川沿いにある「沼津リバーサイドホテル」が運営するカフェで、スイーツからパスタなどの食事メニューまで充実しています。
一番人気は「あさぎりバタークロワッサン(200円)」。
富士山麓の朝霧高原の生乳から作られた「あさぎりバター」を練り込み、店舗で焼いています。サクサクで、バターの風味がしっかり。大きめでボリュームがあるのに、ぺろりと食べてしまうクロワッサンでした。
テイクアウトもできるため、購入して持ち帰る方も多いようです。
クロワッサンを使ったプレートメニューは2つ。
あさぎりバタークロワッサンに生クリームとあんバターをはさんだ「クロワッサンデザートプレート(750円)」は、コーヒーか紅茶と、コーヒーゼリーが付きます。
タマゴサラダとサラダチキンをはさんだ「クロワッサンランチプレート(950円)」はラタトゥイユとスープが付いています。
さらに、沼津リバーサイドホテルで提供されているホテルメイドのスイーツもおすすめです。
「あさぎりロールケーキ(プレーン340円 その他400円)」や「あさぎりプリン(400円)」は、朝霧牛乳を使ったスイーツ。
あさぎりロールケーキは、生地もクリームも真っ白。カットされた商品以外に数量限定で1本での販売もしているため、手土産にも良さそうです。
他にも静岡紅茶や沼津西浦みかん寿太郎のジュースなど、県内食材を使ったメニューが豊富です。
広くて静かな店内は、落ち着いてゆったりした雰囲気。イベントや会議の利用者だけでなく、常連客や打ち合わせに利用している人も多いようです。
コンベンションぬまづ全館でWi-Fiが利用できるため、カフェでパソコン仕事をするのもいいですね。
■店名 Café Verde
■営業時間 9:00~18:00
■定休 なし
都会の楽園を発見!「屋上庭園」で季節の花
次はコンベンションぬまづの5階に上って「屋上庭園」を散策しましょう。
エレベーターを降りるとすぐ、1289平方メートルの開放的な緑の庭園が広がっています。
屋上庭園には、季節ごとに40種類以上の植物が植えられており、四季折々の花を楽しめます。このときは、ちょうどアガパンサスが見ごろでした。
木々で休んでいる鳥たちの声がたくさん聞こえてきました。沼津駅のすぐ隣とは思えない、楽園のような空間です。
キンカンなどの果実がなる木や、お茶の木などが植えられているのも特徴的です。画像認識アプリで植物の名前を調べながら散策するのも楽しそう。
南北にはテラスもあって、イスとテーブルが設置されているので、カフェでテイクアウトしたお茶を飲んだり、子供と休憩したりするのにぴったりです。
天気が良ければ富士山が愛鷹山越しに見えます。
庭園の奥からは、沼津駅や電車が見えるので、電車好きの子供との散策にもおすすめ。
プラサヴェルデ・佐藤翔太館長:
屋上庭園は、花火大会に合わせて夜も一般開放をしたり、元日に初日の出を見るイベントなどを開催したりしています。駅前にはなかなかない、ゆったりできる場所なので、なんでもない時にも来てほしいです
のんびりとリラックスしたいときに、ふらっと立ち寄りたいスポットです。
■施設名 屋上庭園
■開園時間
4月~9月 9:00~19:00
10月~3月 9:00~17:00
地元の食材が楽しめる「静岡屋台」
お腹が空いたら、コンベンションぬまづの1階にある「静岡屋台」で食事ができます。
壁一面にレイアウトされた、富士山の天然水のペットボトルが目を引く店内。
地元の駿河湾で水揚げされた魚介類などを使った、定食や丼ものがリーズナブルに楽しめるレストランです。
おすすめは、沼津リバーサイドホテルでも提供されているという「うなぎ天丼(1350円)」。
サクサクふわふわのウナギと季節の野菜の天ぷらがぜいたくにのった、ボリューム満点の一品です。
黒はんぺんフライやサクラエビのコロッケ、釜揚げシラスなど、地元の食材を楽しめます。
■店名 静岡屋台
■営業時間 11:00~18:00
■定休 なし
駐車場と駐車料金がリニューアル
プラサヴェルデには、西側と東側に立体駐車場が一つずつ併設されています。
10周年に合わせて駐車場のシステムがリニューアル。駐車券を発行するゲート式から、カメラで車両ナンバーを認識する「ナンバー読み取り式」に変わりました。
駐車券がいらないのでスムーズに出庫でき、駐車券をなくした! というトラブルもなくなります。
合わせて東側駐車場の料金もリニューアル。平日は当日24時まで最大料金が500円になりました。
駐車場のみの一般利用もできるため、通勤時や駅周辺の散策時などに駐車することも可能です。
また時間利用の場合は、施設を利用すれば割引券を発行してもらえるため、通常よりも安く駐車できます。
駐車料金が安くなったので、駅周辺を散策しつつ、プラサヴェルデにも立ち寄って屋上庭園やカフェでひと休みしてもいいですね。
東側駐車場にはカーシェアステーションも設置されたので、電車で来た後、車に乗り換えて観光もできます。
地域にあってよかったと思える施設に
1階の共用スペースには、かわいい雲のテーブルとイスが並んでおり、学生や親子連れなどが休憩していました。
ランダムに並んだ柱や、天井の穴から降り注ぐ光。ちょっと変わったデザインのトイレサインなど、こだわりの内装を見るのも楽しいです。
毎年夏には、正面玄関周辺の窓ガラス一面に、ウィンドウアートが施され、アートができあがっていく様子も楽しめます。
プラサヴェルデには催し物に行くとき以外も、休憩や散策など気軽に立ち寄れる場所がたくさんありました。
施設のこれからについて、佐藤館長はこう話します。
プラサヴェルデ・佐藤館長:
性別や年齢、障がいの有無、国籍なども関係なく、さまざまな地域住民の憩いの場所として使ってもらい、施設に関わってもらうことが大切だと思っています。「よく分からない施設があるな」ではなく、この施設が地域にあってよかったと思ってもらえるようにしていきたいです
プラサヴェルデのことは知っていたけど、中まで入ったことはないという方も、ほっとひと息つきに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
■施設名 Plaza Verde ふじのくに千本松フォーラム
■住所 静岡県沼津市大手町1-1-4
■問合せ 055-920-4100
sponsored by プラサヴェルデ