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富士山・静岡側の開山初日の登山者数はコロナ禍前に近い水準に 鈴木知事「山梨の流入規制が原因かは…」

夏の富士山

静岡県は7月12日、富士山の開山初日(7月10日午前9時~翌11日午前0時)に県内3つの登山口から入山した登山者数について、1183人(富士宮口:882人/御殿場口:67人/須走口234人)だったと発表しました。

これは、新型コロナウイルスの法律上の分類が5類になってから初めての夏山シーズンだった2023年の初日(872人)を4割近く上回り、2019年(1292人)と比べて9割強とコロナ禍前の水準に近い状況となっています。

一方、静岡側では開山からの2日間で遭難事故が4件発生し、うち3人が死亡していることから、県は「富士山の天候は変わりやすく、急な雨や強風、雷などに特に注意が必要」として、悪天候時の無理な登山はしないよう促すとともに、夜通しで一気に山頂を目指す弾丸登山は高山病や低体温症など健康上の危険に加え、転倒や滑落、落石事故のリスクが高く危険であるとして止めるよう呼びかけています。

富士山をめぐっては山梨県が2024年から通行料として2000円を徴収しているほか、1日の入山人数の上限を4000人に設定し、さらに山小屋を予約している人を除いて午後4時から翌午前3時までは通行禁止にするなど規制を設けていますが、静岡県の鈴木康友 知事は12日、「一概に山梨側が流入規制を敷いていることが原因かはもう少し見ていかなければいけない。インバウンドの増加の影響も考えられるので見極めていきたい」と述べています。

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