目次
南アルプスから駿河湾へと流れる大井川の、河口から源流までを総勢160人以上でつなぎ、石碑を設置するリレーが始まりました。全長163km、3000m峰が連なる山岳エリアを目指す過酷な旅です。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ「水に感謝して歩く」
「大井川源流の碑」は南アルプスがユネスコのエコパークに指定されて10年となるのを記念して設置されます。
まず吉田町の大井川河口から南アルプスの玄関口である静岡市の「椹島」までの41区間。
銘板を背負ってリレーするのは、公募に応じた37チーム123人です。下は1歳の親子連れから上は75歳まで、地元を中心に東京や新潟からの参加者もいます。
御影石でできた銘板は約7kg。第1区間を担当する吉田町の大竹一広さんは、2Lのペットボトル3本を背負って訓練したと話していました。
第1区間・大竹一広さん:
島田の製紙会社に勤めていますが、水を生産と水力発電に使います。水を非常に使うので水に感謝しています
5日午前6時。大井川の0m地点を歩き始めた大竹さんは、堤防沿いをしっかりとした足取りで上流に向かって行きました。
銘板は徒歩リレーで、椹島まで3日かけて到着します。
険しい山岳地帯も徒歩で
椹島からは厳しい山岳地帯となるため、アルピニストなど熟練者のチームが担当。途中から一般登山道ではない道を、間ノ岳直下の源流部まで徒歩でつなぎます。
一方、一番重い台座部分は11個に分割し、1個13~17kgの重さがあるパーツや資材を、山梨県側の一般登山道から担ぎ上げます。こちらも足に自信のある人を公募し、12チーム38人が集まりました。
南アルプスエコパーク静岡地域連携協議会・柴孝宏会長:
ようやくこの日を迎えることができました。大井川の尊さ、重要さ、感謝の思いが刻まれています。次の世代に引き継いでいこうという思いをつなぐもので、きょうはその一歩となる大切な日です
石碑が設置されたら、19日に静岡市の難波市長も現地に向かい、除幕式を行う予定です。
【もっと見る! 南アルプスの記事】