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静岡・三島市にある「えほんやさん」は絵本作家・えがしらみちこさんの店です。三島市ゆかりの絵本作家も多くいて、子供だけでなく絵本好きの大人にも魅力的でした。
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絵本と言えば子供の読むものだと思いがちですが、最近は絵本を楽しむ大人も増えています。
三島と言えば、三嶋大社や豊かな自然がありますが、「絵本のまち」でもあります。
2024年4月に「絵本のまち三島」を宣言した三島市には、大人も絵本を楽しめる機会がたくさんありました。
実は三島市には、ゆかりの有名な絵本作家が4人もいるんです。
書店をはじめ、絵本原画展などを開催する美術館や私設図書館など、絵本と触れ合える機会が多くあります。
三島市は子供も大人も楽しめる絵本を通して、まちを豊かにしたい、という未来像を「絵屏風」にして発信しています。
絵屏風をよく見ると、絵本作家・えがしらみちこさんの「えほんやさん」と、同じく絵本作家・宮西達也さんの店「TATSU’S GALLERY」が並んでありました。
「えほんやさん」
さっそく絵本作家さんのお店に向かいました。
残念ながら宮西達也さんのお店はお休みでしたが、えがしらみちこさんのお店「えほんやさん」は営業中でした。
店内には壁いっぱいに絵本が並んでいます。その数なんと200種類以上。
えがしらみちこさんは2014年にデビューして以来、60冊以上の作品を手掛ける絵本作家です。水彩画の柔らかくかわいらしい絵は、子供だけでなく大人のファンがいるほど。
えがしらさんの妹・福江寛子さんに教えてもらったおすすめの一冊は「いまの きもちは どんないろ?」でした。気持ちを色で表現してみる話です。
えがしらみちこさんの妹・福江寛子さん:
大人はいろいろな言葉で表現できますが、子供はあまり言葉を持っていません。気持ちを色で表現することで、共通の言語が作りやすいと思います
大人が気になる絵本も
えがしらさん以外の絵本も扱っています。羽尻利門さんの「夏がきた」は、大人が思わず手に取ってしまう絵本です。
夏らしい麦茶や昔ながらの扇風機など、祖父母の家に遊びに行った幼少期の感覚がよみがえります。
表紙にはひらがなが隠れているという遊び心も。
隠れている文字は全部で5つなので、日本の夏を感じながら見つけてみてください。
最近は大人が1人で来店することも増えてきたそうです。
そんな大人向けに、大人だけで絵本について語り合う「大人が絵本に出会う夜」というイベントも毎月開催されています。
前回のイベントで取り上げたのは「はるとあき」。
絶対に出会うことのない季節、春と秋。もともと存在も知らなかった二人ですが、あるときお互いの存在に気づきます。
えがしらみちこさんの妹・福江寛子さん:
あるとき「はる」が「あき」のことを知って、お手紙を書いてみるんです。その手紙のやり取りが書かれています。こういう本は大人の方が興味を持ってもらえる本です
絵本作家を魅了する三島
もともと九州にいた2人ですが、三島で絵本専門店を始めたのには理由がありました。
えがしらみちこさんの妹・福江寛子さん:
三島は自然も多くて、街の人も優しいです。人の温かさに触れて、店を開きました
子供だけでなく大人も魅了する絵本のまち三島。子供の頃に戻った気分で、絵本を楽しんでみてはいかがでしょうか。
■店名 えほんやさん
■住所 静岡県三島市中央町4ー10
■営業時間 10:00~17:30
■定休 木
■問合せ 055-900ー1052
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