2Days 雷鳥が住む南限 南アルプス「茶臼岳」の登山道を守ろう(静岡市主催)

雷鳥が住む世界でも南限のエリアにある茶臼岳。その登山道は険しく、崩壊している箇所もあります。山岳ランナーで地元出身の望月将悟さん(南アルプスをみんなに知ってもらい大使)と共に、登山道を整備しましょう。

伊豆の天城エリアで登山道整備をしている天城トレイルワーカーズが整備の仕方を丁寧にレクチャーします。

数年前の土砂崩れで登山道が埋まってしまった箇所

1日目は2025年7月にオープンした南アルプスエコパークミュージアム・M:I(エムアイ)を見学し、南アルプスの歴史や自然について学びます。

2日目は茶臼岳登山道で、実際に道を直す作業に参加します。

上河内岳山頂から見た茶臼岳

 南アルプスをみんなに知ってもらい大使
望月将悟

“普段トレーニングで登る茶臼岳は、自分を育ててくれた山です。

静岡県民にとっても南アルプスでは一番身近な山かもしれません。

茶臼岳の厳しい登山道を、安全に登りやすくしませんか。

自然のものを利用した工法で登山道を直してみましょう”

天城トレイルワーカーズ 代表
倉原卓也

“茶臼小屋を中心に整備されてきた歴史ある登山道。

これからどんな人にどう使ってほしいのか、みんなで考えていきましょう。

過去と未来の景色を想像しながら、山と向き合う活動へぜひご参加ください!”

南アルプスの玄関口にある「井川地域」には、ここでしか作られていない在来作物があります。

「在来作物」とは、品種改良されておらず、その地域でのみ代々種子が受け継がれてきた野菜や雑穀のことです。

井川は約70種類もの在来作物がある、非常に珍しい土地。市街地から離れていて、ある意味“閉ざされた場所”だったからこそ、井川には多くの在来作物残りました。しかし収穫量が少なく、井川以外に出回ることはほとんどありません。

在来作物を栽培する住民
井川在来の雑穀 在来作物を栽培する住民

夕食は井川の在来作物を使った“井川飯”ビュッフェです。ゲスト・望月将悟さんも食べて育った“マル秘井川飯”も登場。望月さんの力の源がわかるかもしれません。

地元食材を使った総菜 キビごはん (イメージ)

このツアーには登山道整備の初心者の方も参加することができます。特別な経験や技術は必要ありません。体力次第でお手伝いしていただく作業はたくさんあるので、腕力に自信のない方、女性も子供も学びに来てください。

2日目は山道を往復3時間程度歩きます。山道を歩き慣れていない方は事前にご相談ください。また登山道の入口に長さ810mの畑薙大吊橋があります。高度感があるつり橋なので苦手な方も事前にご相談ください。

茶臼岳登山道の入口 畑薙大吊橋 

望月将悟
南アルプスの玄関口、井川地区で生まれ、井川の野山を駆け回って育ちました。静岡市消防局に入局し山岳救助隊員として活動する傍ら、山岳ランナーとして活躍。富山湾から南北中央アルプスを走破し、静岡で駿河湾にゴールする過酷なレース「トランスジャパンアルプスレース」を4連覇しています。2024年より静岡市の「南アルプスをみんなに知ってもらい大使」に就任しました。

倉原卓也
その昔伊豆で行われていた「伊豆アドベンチャーレース」に出会って人生が一変。レースに出るため、いろいろなアウトドアアクティビティを習得します。その後アドベンチャーレース、トレイルランなどの大会にハマり、海外のレースにも多数参加。トレイルランニング大会の運営に携わる中で登山道整備を始め、2023年より天城トレイルワーカーズとして天城山の保全活動を行っています。愛称は「クララ」。陸上自衛隊出身で、現在も即応予備自衛官です。