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中学校の教科書にも登場する詩人・吉野弘さん。晩年を静岡・富士市で暮らした吉野さんにちなんだ朗読コンクールが開かれます。心を伝える朗読の世界に、あなたも挑戦してみませんか。
詩人・吉野弘とは
現代日本を代表する詩人・吉野弘さんは、1926年に山形県酒田市で生まれ、晩年を富士市で過ごしました。
1957年に詩集「消息」を刊行して注目を集め、代表作には「祝婚歌」「奈々子に」などがあります。コンクールの課題作となってる詩をご紹介します。
ー真昼の星ー
「ひかえめな素朴な星は 真昼の空の遥かな奥に きらめいている 目立たぬように- 。
はにかみがちな綺麗な心が ほのかな光を見せまいとして 明るい日向を 歩むように- 。
かがやきを包もうとする星たちは 真昼の空の遥かな奥に きらめいている ひそやかに静かに- 。」
吉野さんは2007年に富士市の青葉台地区に転居し、2014年1月、自宅で88歳の誕生日を翌日に控え、逝去しました。
【もっと詳しくみる】吉野弘さんの紹介(富士市HP)決勝大会はロゼシアターで
吉野さんの日常の生活から生まれる優しい言葉を多くの人に知ってもらおうと、朗読コンクール「吉野弘のこころを詠む」が2016年から毎年開催されています。
2024年は没後10年となります。録音データでの一次審査を通過した28人は、2024年1月20日にロゼシアター小ホールで開かれる決勝大会に出場できます。
審査委員のほか、来場者の投票も加わって優勝者が決定するので、心のこもった朗読を聞きに会場にも足を運んでみてはいかがでしょうか。
全国から参加者募集
コンクールへの参加はプロアマと問わず全国から誰でもできます。年齢ごとに一般の部、学生の部(中学生及び高校生)、ジュニアの部(小学生以下)の3つに分かれています。
今回の課題作品の詩はジュニアが「風が吹くと」、学生が「真昼の星」、一般が「樹」です。
優勝賞金は一般の部で5万円、我こそはという人は10月30日までに富士市のウェブサイトから録音データを送るか、郵送してください。
【もっと詳しくみる】朗読コンクールの申し込み方法(富士市HP)■イベント名 吉野弘のこころを詠む 朗読コンクール
■問い合わせ 0545-55-2958(富士市シティロモーション課)
文/富士市
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