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静岡市は、東海道の宿場町・丸子宿から宇津ノ谷にかけてのエリアを巡る1泊2日の旅を提案しています。
テーマは「つくる・味わう・安らぐ・歩く」。
駿河竹千筋細工やお茶染めなどの伝統工芸体験をはじめ、創業430年の老舗「丁子屋」のとろろ汁、古民家を改装した宿泊施設、東海道の面影を残す歴史的な街並みなどを楽しむコースです。
駿河竹千筋細工の魅力に触れる展覧会「竹、光。」
プラモデルの国内製造品出荷額の8割以上を占める静岡市。そのものづくりの文化のルーツには、徳川家康の時代に駿府城や静岡浅間神社などの造営のため、全国から集められた職人たちの存在があります。
今回は、12月11日から「駿府の工房 匠宿」で開催される展覧会「竹、光。」を入り口に、家康の時代から受け継がれてきた職人文化に触れる丸子〜宇津ノ谷の旅を紹介します。
旅の起点となるのは、静岡市駿河区丸子にある「駿府の工房 匠宿」です。
1999年に開業し、2021年には建築設計を手がける株式会社創造舎が指定管理者となってリニューアル。「歴史と未来を結ぶ場所」をコンセプトに、第一線で活躍する職人が工房長を務めるなど、本格的なものづくりに触れられる施設として運営されています。
12月11日から2027年2月8日まで、駿河竹千筋細工をはじめとする静岡の竹文化に焦点を当てた展覧会「竹、光。」が開催されます。
竹は、古くから生活道具や文化を支えてきた身近な素材。良質な竹が育つ静岡では、日常生活から特別な行事まで幅広く活用されてきました。
会場では、駿河竹千筋細工などの工芸品の造形美や、それを生み出す職人の技、竹文化を育んだ風土などを紹介します。内田繁氏がデザインした光る茶室「受庵」の特別展示も見どころです。
会期中は、竹を使った工芸体験のほか、カフェ各店では展覧会に合わせた限定メニューも楽しめます。

【駿河竹千筋細工展覧会「竹、光。」】
会期:2026年12月11日(金)~2027年2月8日(月)
時間:午前9時30分~午後5時30分
会場:駿府の工房 匠宿内 匠宿伝統工芸館
住所:静岡市駿河区丸子3240-1
入場:無料(体験料別途)
休館:火曜(祝日の場合は営業、翌平日休業・年末年始は短縮営業)
お茶染めや駿河竹千筋細工など、4つの工房で伝統工芸に挑戦
匠宿で、初めての人にもおすすめなのが、商品にならない茶葉を活用した「お茶染め」。布を静岡茶で染め、好みのデザインを加えてオリジナルのトートバッグなどを作れます。
体験ができる「工房 竹と染」では、藍染や伝統的工芸品・駿河竹千筋細工にも挑戦できます。
そのほか、「工房 火と土」では手びねりや電動ろくろによる陶芸、「工房 木と漆」では駿河指物の木工や漆の体験が楽しめます。

駿河指物や漆などの技術には、駿府城や静岡浅間神社の造営に携わった職人たちが伝えた技もあります。歴史ある職人文化を、実際に手を動かしながら体感できます。
体験料は500円(税込)から。WEBでの事前予約制ですが、空きがあれば当日の参加も受け付けています。
【駿府の工房 匠宿について詳しく見る】
タミヤ監修の模型工房でプラモデルづくり
2023年8月には、タミヤが監修する模型工房も加わりました。
「工房 星と森」には、プラバンを立体的に仕上げる花のアクセサリーや、恐竜模型の塗装、ミニ四駆の製作など、初心者でも楽しめるメニューがそろいます。
タミヤのエアーブラシシステムを備えた制作スペースもあり、道具を持っていなくても模型づくりを体験できます。
伝統工芸と現代の模型産業が同じ施設で楽しめるのも、ものづくりの街・静岡ならではの魅力です。
【タミヤ監修の模型工房について詳しく見る】
駿河竹千筋細工の照明が彩るカフェでひと休み
匠宿内には、カフェやギャラリーもあります。
今年7月には、人気コーヒー店が「和処 若松」内に移転し、「The COFFEE ROASTER in WAKAMATSU」としてリニューアル。駿河竹千筋細工の照明が彩る空間で、ハンドドリップコーヒーを味わえます。
夜は午後10時までバー営業も行い、コーヒーのオリジナルカクテルなどの夜限定のメニューやパフェも提供しています。
ただし、日曜の夜間営業はないので注意が必要です。
このほか、地元特産の蜂蜜を使ったカフェ「HACHI & MITSU」や、和菓子店「蓬きんつば ときや」、工芸品を扱うギャラリーなどもあります。
【駿府の工房 匠宿】
住 所:静岡市駿河区丸子3240-1
電 話:054-256-1521
営業時間:午前9時30分~午後6時
定 休 日:火曜(祝日の場合は営業、翌平日休業)
駐 車 場:あり
【The COFFEE ROASTER in WAKAMATSU】
住 所:静岡市駿河区丸子3283-1(和処 若松内)
営業時間:
カフェ 午後2時~午後5時30分(L.O.午後5時)
バー 午後6時30分~午後10時(L.O.午後9時30分)
※日曜は夜間営業なし
定 休 日:火曜・水曜
【カフェ「HACHI & MITSU」について詳しく見る】
東海道の旅人にも親しまれた丸子宿名物「とろろ汁」
丸子宿の名物といえば、歌川広重の浮世絵『東海道五十三次』にも描かれた「とろろ汁」。
「丁子屋」は、慶長元年(1596年)創業のとろろ汁専門店で、江戸初期の古民家を移築した茅葺き屋根の店舗は、国の登録有形文化財にも指定されています。

名物のとろろ汁には、生産者とともに守り続けてきた静岡在来品種の自然薯を使用。半年間じっくり発酵させた自家製白みそを合わせ、素材の風味を生かした味わいに仕上げています。

店内には歴史資料館も併設。浮世絵の世界を思わせる空間で、丸子宿の歴史とともに伝統の味を楽しめます。
自分ですりおろす約2時間の食体験「とろろ道入門所」
丁子屋では、創業430年を記念した歴史型食体験プラン「とろろ道入門所」も用意。
14代目当主から浮世絵や歴史、自然薯文化について学びながら、自分の手ですり鉢を挽き、自然薯に自家製白みそを合わせてとろろ汁を作る約2時間の体験です。

食事は3つのコースから選べ、最上位の「真骨cho!」には揚げとろや梅とろ、自然薯アイスなども登場。体験の最後には「免許皆伝書」が授与されます。
【とろろ汁の丁子屋】
住 所:静岡市駿河区丸子7-10-10
電 話:054-258-1066
営業時間:
平日 午前11時~午後2時(L.O.)
土日祝 午前11時~午後3時(L.O.)、午後4時30分~午後7時(L.O.)
定 休 日:木曜(月末は水曜・木曜の連休)
駐 車 場:あり
【とろろ道入門所】
▼真骨cho!6,050円(税込)
▼最高cho!5,060円(税込)
▼絶好cho!4,400円(税込)
≪学割:小学生~大学生≫
▼真骨cho!5,500円(税込)
▼最高cho!4,510円(税込)
▼絶好cho!3,850円(税込)
開催時間:
平日 午前11時~午後1時
土日祝 午後4時~午後6時
所要時間:約2時間
対 象:6歳以上
※定休日・繁忙期を除く
築100年超の古民家をリノベーション「工芸ノ宿 和楽」
ものづくりや食を楽しんだ後は、丸子の里山にある宿泊施設や湯処でゆっくりと過ごすのもおすすめです。
「工芸ノ宿 和楽」は、築100年を超える古民家をリノベーションした宿泊施設。「OCHA SPA」を併設する3室のフロント棟と、サウナや檜風呂を備えた5室の一棟貸し別邸で構成されています。
客室には静岡の伝統工芸品や職人手作りの家具がしつらえられ、ものづくりの街ならではの滞在を楽しめます。
朝食は敷地内の「和処 若松」で提供。駿府の工房 匠宿や丁子屋も徒歩圏内にあり、丸子エリアを巡る際の拠点になります。
【工芸ノ宿 和楽】
住 所:静岡市駿河区丸子3375-1
電 話:050-5530-4338
客 室 数:8室(フロント棟3室、別邸5室)
宿泊料金:1名39,400円~(2名1室・朝食付きの場合)
※料金は部屋や時期により異なります。
【工芸ノ宿 和楽について詳しく見る】
丸太工法で建てられた湯処「ふきさらし湯」
去年1月26日に開湯した「ふきさらし湯」は、匠宿エリアにある湯処。古い梁を移築し、手作業で組み上げる「丸太工法」で建てられた空間は、木の香りと里山の風景に包まれています。
お湯には、硬度成分を極限まで取り除いた「美肌軟水」を使用。フィンランド製ストーブによるセルフロウリュや、水深110cmの水風呂も備えています。
午前7時から営業しているため、翌朝の入浴にも利用できます。
【ふきさらし湯】
住 所:静岡市駿河区丸子3288-2
電 話:054-270-7251
営業時間:午前7時~午後7時(最終入浴午後6時30分)
※金曜・土曜は午後9時まで(最終入浴午後8時30分)
定休日:火曜(祝日の場合は営業、翌平日休業)
入浴料:大人(中学生以上)サウナ付き平日1,300円/サウナ付き土日祝1,500円/風呂のみ平日800円/風呂のみ土日祝900円/子ども(4歳以上)500円
連歌師・宗長ゆかりの庭園「吐月峰柴屋寺」
丸子から宇津ノ谷にかけては、東海道の歴史を伝える寺院や街並みも残されています。
宿泊した翌日は、里山の風景を楽しみながら、歴史あるスポットを巡ってみてはいかがでしょうか。
「吐月峰柴屋寺」は、1504年に連歌師・宗長が結んだ草庵を起源とする寺院。竹林から月が昇る情景に由来する「吐月峰」の名を持ち、周囲の山々を借景とした庭園は国の名勝・史跡に指定されています。
足利義政ゆかりとされる「文福茶釜」などの寺宝も見どころ。静かな庭園を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせます。
【吐月峰柴屋寺】
住 所:静岡市駿河区丸子3316
電 話:054-259-3686
拝観時間:午前10時~午後4時
拝 観 料:大人400円/子ども200円
石畳の集落と赤レンガの「明治のトンネル」
丸子から峠を越えた先にある宇津ノ谷は、石畳の道や伝統的な家並みが残る集落です。
各戸に掲げられた屋号の看板を眺めながら坂道を進むと、1876年に開通した「明治のトンネル」にたどり着きます。
赤レンガの内壁をランプが照らすレトロな空間で、現役のトンネルとして初めて国登録有形文化財に登録された建造物です。周辺には大正・昭和・平成に造られたトンネルもあり、時代ごとの交通の歴史を感じられます。
家康の時代から続く職人文化に触れる丸子〜宇津ノ谷の旅
徳川家康の時代に駿府へ集まった職人たちをルーツとする静岡のものづくり文化。丸子〜宇津ノ谷には、伝統工芸や模型づくり、食、建築、街道の風景など、さまざまな形でその歴史が息づいています。
歴史とものづくりの魅力に触れながら、静岡の新たな一面を発見する旅に出かけてみてはいかがでしょうか。
【匠宿エリアの新店情報はこちら】
