ハッピートークアカデミー協会代表理事・池崎晴美さん
教育

チャレンジは人を強くする!仲間と助け合うことや自分のペースで進む大切さを教えてくれたサバンナの大地 60歳にして挑戦した230キロマラソン【テレビ寺子屋】

言葉の力を伝える活動をする池崎晴美さんが、60歳にしてアフリカ・ケニアのサバンナを5日間で230キロ走るマラソンに挑戦。失敗と再起を経て得た「自分のペースで進む大切さ」とは。

8月30日にテレビ静岡で放送されたテレビ寺子屋では、ハッピートークアカデミー協会代表理事の池崎晴美さんが、60歳でサバンナマラソンに挑戦した経験をもとに、チャレンジすることの意味や自分のペースで進む大切さについて語りました。

失敗をおそれる子供たちに自らの背中で

私は言葉の大切さを伝えるため、小中学校で出前授業をしています。その中で、学校の先生から「子供たちが失敗をおそれてチャレンジをしなくなっている」という話を聞きました。

「それなら自分が何かにチャレンジして、その経験を子供たちに伝えたい」

そんな思いから私は60歳にして、5日間で合計230キロを走るサバンナマラソンに挑戦することを決めました。

ハッピートークアカデミー協会代表理事・池崎晴美さん
ハッピートークアカデミー協会代表理事・池崎晴美さん

それから半年間のトレーニングを経て、アフリカのケニアでスタートの日を迎えました。5日分の食料や着替えなど、約10キロの荷物を背負ってサバンナの自然保護区を走ります。空と大地が広がり、走っても走ってもずっと坂道が続くコースです。1日目・2日目は順調に進み、その日の区間を元気いっぱいに完走できました。

動けなくなったサバンナの大地で涙

そして3日目。スタートしたものの、数キロ走ったところで息が苦しくなり、「ちょっと休もう」と止まったら、そのまま動けなくなってしまいました。

荷物を枕にして大空を見上げながら、「アフリカまでわざわざ来て、3日目でダメか。子供たちに『完走したよ、勇気があれば何でもできるよ』って伝えたいと思っていたのに。このままでは日本に帰れない」、そんなことを思い、涙が出ました。そうしているうちにレンジャーに「リタイアするのか?」と声を掛けられました。

このサバンナマラソンは自然保護区のレンジャーの活動を支援するためのもので、順位を競う大会ではありません。そのため、体調が回復すれば翌日も大会に復帰することができます。私は気持ちを切り替えて、その日は車でテント地へ向かい、しっかり体を休めることにしました。

チャレンジが自分を強くする

4日目。朝目覚めると、ちゃんと深呼吸ができます。テントから出るときれいな朝日が目の前に広がっていて、「もう一度スタートしよう」と決めました。

4日目も坂道がずっと続きます。ところが、私はどこか開き直っていて「空がきれいだなぁ」なんて思いながら、ふと足元を見ました。

「あれ?坂じゃない。坂道だけど足元は平坦に見える」

不思議なことに、そう思った瞬間から足が進むようになりました。自然と口から「イチ、ニ、イチ、ニ」と声が出て、私の呼吸を整えてくれました。キリンやシマウマやゾウなど、前日まで見ることができなかった景色が目に飛び込んできます。「本当にアフリカに来たんだ」と感じながら4日目が終わりました。

最終日も順調に進み、あと10キロほどでゴールというところに、日本の友人たちが「一緒にゴールしよう」と言って迎えてくれました。最後はみんなで手をつないでゴールすることができて本当にうれしかったです。

今思えば、1日目・2日目は「絶対に完走しなきゃ」というプレッシャーや「仲間に追いつきたい」という焦りがすごくありました。でも、一度諦めたことで「もう力は出し尽くした。あとは自分のペースで行くしかない」、そう思えた途端に心が変わりました。

ハッピートークアカデミー協会代表理事・池崎晴美さん
ハッピートークアカデミー協会代表理事・池崎晴美さん(右)

チャレンジは自分を強くし、仲間と助け合うこと、自分のペースで進む大切さを教えてくれます。ぜひ失敗をおそれず、自分のやりたいと思ったことにチャレンジしてみてください。

池崎晴美:フリーアナウンサーとしての経験を経て現在は「言葉の力」をテーマに、企業や小中学生などに授業を実施。独自のメソッド「ハッピートーク」を考案し 前向きな言葉の力を全国に伝えている。

※この記事は8月30日にテレビ静岡で放送された「テレビ寺子屋」をもとにしています。

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