裁判をやり直す再審法の改正案について、衆議院の法務委員会で可決されました。戦後初となる再審制度の見直し。袴田ひで子さんは「50%だけ進んだ」とさらなる改正に意欲を燃やしています。
6月12日午前9時から始まった衆議院の法務委員会。
再審法の改正に向けた議論が大詰めを迎えていました。
自民党・稲田朋美 元政調会長:
改めてこの問題は与党も野党もない。どうすれば冤罪被害者を早く確実に救済することができるのか。その1点に向けた議論であった
袴田巌さんの無罪判決をきっかけに見直しの機運が高まった再審制度。
12日、大きな節目を迎えることになりました。
自民党・稲田朋美 元政調会長:
平行線ではないんですよ!
自民党・井出庸生 衆院議員:
自民党は法務省のためにあるんじゃないんだぞ!国民のためにあるんだぞ!忘れるなよ!
2026年4月、与党・自民党内で法務省への怒りが湧き上がり、一躍注目を集めた改正に向けた議論。
“怒り”の甲斐もあってか、国会に提出する前の与党の議論の段階で、冤罪被害者が問題としていた検察の抗告は原則禁止とされるなど、一定の成果が出ました。
そして、議論の舞台は国会に。
焦点は捜査機関が持つ証拠をどこまで開示させるかに移りましたが、野党が求める幅広い範囲での開示を政府は拒みます。
袴田ひで子さん(6月9日):
いい証拠も悪い証拠も全部出して裁判をやっていただきたい
ひで子さんも国会に参考人として招かれ、改正を訴えました。
ただ、議論は平行線をたどり、採決の見通しは不透明でしたが…
参政党が、裁判所が検察に対し証拠の提出・開示を勧告できるようにするなど政府案を修正することで賛成を表明。
そして、12日…
衆院法務委員会・井上英孝 委員長:
本修正案に賛成の諸君の起立を求めます。起立多数。よって本修正案は可決されました
衆議院の法務委員会で再審法の改正案が賛成多数で可決されました。
参議院も通過する見込みで、いまの国会で成立する公算が大きくなりました。
この結果に袴田ひで子さんは…
袴田ひで子さん:
改正といっても私たちの気に入る100%はなかなか難しいと思う。だけど50%くらいは最初からにすれば進んでるのよ。50%で良しとしなければしょうがないけど、私たちとすれば100%こちらの願いを通してもらいたい。ともかく、しつこくがんばって訴えていきたい
実現すれば戦後初となる再審制度の見直し。
冤罪被害者の救済につながるのか?今後はその実効性が注目されます。
