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静岡県最南端の岬の町、御前崎市。町のシンボルである御前埼灯台周辺を散歩していると、海岸沿いに「コピポット」という小さなお店が現れました。店頭に立つのぼりには「魔法のお塩 コピ塩」の文字。一体どんな塩なのでしょうか。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ御前崎の海水から生まれる塩
歩いて来たのは、海鮮なぶら市場から西へ約500m。海岸沿いの道、御前崎ヤシの木通り沿いです。

「コビ塩」直売所と書かれた旗を見つけました。コピ塩とはいったいなんでしょう。
旗が立っていたのはカラフルな「KOPI POT(コピポット)」の文字が目を引く、白い小さな三角屋根のカフェ。訪れてみると、屋外の作業場では煙が立ち込める中、ドラム缶の釜を使ってまさに塩を作っている最中でした。

店主の石川美紀さんに話を聞くと、使っているのは御前崎の沖合600mからくみ取った海水。それをタンクで運んできてもらい、半日以上かけて煮詰めて塩を作っているそうです。
自家製の塩づくりは2025年から始めたばかりのチャレンジです。

コピポット 店主・石川美紀さん:
今までは「なぶら塩」という御前崎で作っている天然塩を使っていたんですが、高齢化で生産量も減ってきたので、自分でもやってみようとチャレンジを始めました
現在は作った塩をカフェの料理に使用しており、お客さんにたくさん販売できるほどの量にはまだ達していません。

しかしいずれはと、石川さんは夢に向かって試行錯誤をしています。
味わいが違う「天日塩」「薪炊き塩」
特別に出来立ての塩を試食させてもらいました。
外の釜で作っていたのが「薪炊きの塩」。夏場は太陽光だけで作る「天日塩」も作っており、まきで炊いた塩とはまったく味わいが違うのだといいます。

まず天日塩を口にすると、じんわりとあとから塩味がやってくる感じでした。まるで海の波が押し寄せてくるようです。
コピポット 店主・石川美紀さん:
天日塩はゴツゴツしてる分、ミネラルが入り込んでるみたいです。ミネラルもそのまま残ります

続いてまきで炊いた塩を試すと、今度はパンとすぐに塩味がやってくる感覚。天日塩のようにゆっくり溶けるものと、薪炊き塩のようにさっと溶けるものとで、塩のパンチ感が変わるといいます。
同じ御前崎の海水から作っているにもかかわらず、まったく異なる個性を持つ2種類の塩。その違いは興味深いものでした。
15年の歴史を持つ看板商品「コピ塩」
それでは旗に書かれていた「コピ塩」とは?
コピ塩は各地から厳選した天日塩を使用して、ハーブやスパイスをブレンドしたハーブソルトです。

「コピ塩 オリジナルブレンド(30g 600円)」を試食しました。天日塩と複数のハーブを独自にブレンドしたハーブソルトで、口に入れるといろんな味がして奥深い複雑なうま味が広がります。
このコピ塩、実は15年ほど前に店の料理に使っていたところ、「おいしい」と評判となり商品化されたもの。
天日塩・ブラックペッパー・ガーリック・バジル・タイム・オレガノ・ディルが入っています。

店名のコピポットにちなんで「コピ塩」と名付け、今では店の看板商品として定着。
店にある自動販売機でも、1袋600円~700円で売られていました。

ゆくゆくは御前崎の海水で作る自家製の塩を原料にする予定なのだそうです。
コピポット 店主・石川美紀さん:
お酒のおつまみにする人もいるそうです。お客さんから納豆に使うとおいしいと教えてもらって、やってみたらおいしかったです
カフェで食べる「コピ塩むすび」が絶品
肉に魚に野菜にと、なんにでも合う“魔法の塩”。さまざまな使い方ができます。
コピポットで食べられるのは、「黒米と玄米のコピ塩むすび(400円)」。おむすび2個のセットで、ニンジンとレンコンの和え物が添えらています。

おむすびはコピ塩をパラリとひとつまみ振って握りました。
口に入れると、スパイスやハーブの複数の香りが広がり、まるで具だくさんのおむすびを食べているかのような豊かな風味が広がります。
このメニューもお客さんから「コピ塩でおむすびを作るとおいしい」と教えてもらってできました。

魔法の塩「コピ塩」は、食べた人の心をつかんで離しません。小さなカフェが生み出す、大きな海の恵みでした。
■店名 コピポット
■住所 静岡県御前崎市御前崎1055-1
■営業時間 11:30~16:00
※時間変更あり 詳細はインスタグラム参照
■定休 月~金
■問合せ 080-8106-9498
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