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静岡・吉田町に、地元だけでなく遠方からもファンが訪れるというソウルフード「Bハム」があります。どんなハムなのか、なぜ「B」なのか、気になる名前の由来を追って製造現場に潜入しました。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ遠方から定期的に通う常連もいる「吉田ハム工場」
シラスやウナギなど、おいしいものが豊富な吉田町。そんな吉田町に「Bハム」というソウルフードがあると聞き、早速地元の人たちに話を聞いてみました。
「昔からある、ちょっと粗めの感じのハム」と地元の人たちが太鼓判を押すBハム。

「ほかのハムと全然違い、おいしくて浜松市の浜北から月に最低でも2回は来ます」という熱烈な常連客の声も。地元はもちろん、遠方からわざわざ足を運ぶファンも多い一品です。
ただ、なぜBハムというのかは「分からないけれど昔からBハムと言いますね」と、長年愛食している地元の人でさえその由来は知らない様子。「Aではなく、控えめにBにしたのかな」と予想する人もいました。

ずっしり重い「Bハム」とのご対面
やってきたのは吉田町役場から北に徒歩5分の「吉田ハム工場直売所」。ショーケースにはさまざまな加工肉が並んでいます。その中に早速「Bハム」を発見しました。

カットされて売られていますが、本来は1本数十cmの長さのハムです。
値段はブロックで3402円、スライスは454円で販売しています。
テレビ静岡・室伏真璃アナウンサー:
手に持ってみるとずっしり重いです

テレビ静岡の室伏真璃アナウンサーは、この重みから「Bハム」のBはビッグのBではないかと予想。
しかし、そうではないとのこと。ちなみに「ボンレスハム」のBでも、「BBQ」のBでもありません。由来を当てようとあれこれ考えますが、なかなか正解にたどり着けません。
食べればわかる? サラダやハムカツ総菜も人気
そこで、味からヒントが得られないかとスライスしたBハムをひと口食べてみることにしました。

テレビ静岡・室伏真璃アナウンサー:
お肉の味がしっかりしますね。おいしいです
吉田ハム工場 取締役・松本幸太さん:
ハムの種類はプレスハムです。国産の豚もも肉を使っているので、加工品にするとあっさり食べられます
Bハムは総菜としても大人気。吉田ハム工場で販売している「ポテトサラダ(小324円)」にもBハムが入っていました。

食べごたえが感じられるように、存在感がある短冊状にして使っていて、ハムが主役のポテトサラダです。
スライスしたハムを6枚重ねにした「ミルフィーユBハムカツ(200円)」は土日限定販売です。

その厚みだけで圧倒されますが、食べてみるとサクッ、フワッ、ジュワーの絶品ハムカツでした。
とてもおいしいハムだということはわかったのですが、残念ながら「B」の由来にはつながりません。
製造現場にヒントがあるか?
そこで今度は製造現場へ。直売所の裏にある工場へ特別に案内してもらいました。
そこで待っていたのは現役で工場に立つ吉田ハム工場の会長、松本秋義さんです。松本会長はその道60年。2026年で83歳になります。

まず秋本会長がとりかかったのは、大きなブロックのもも肉の下処理。
吉田ハム工場・松本幸太さん:
最初に大きいブロックのもも肉に付いてる筋や小骨を丁寧に一つ一つ除去していくんです。でも取りすぎてしまうと、実はこういう筋の近くはうま味もあるんです
うま味は残しつつ取るところは取る、という熟練の目が必要な作業。下処理こそが一番重要なところで、出来上がりを大きく左右します。

その後、お肉を細かくミンチ状にし、味付けをして、機械で丸い形に成形します。型に入ったBハムが出来上がってきました。
プレスハムとはこうして肉を型に詰めて加熱しつつ加圧成形する食肉加工品のことを言います。

室伏アナウンサーは、もしかしたら失敗してしまったB級品をBハムと呼んでいるのかと推理。しかしBハムはアウトレット品ではありません。またもや推理は外れました。
「Bハム」の名前の真相
いくつもの推理が外れたので、正解を教えてもらうことにしました。
吉田ハム工場・松本幸太さん:
実は昔はAハムとBハムの2種類を作ってたんです。「AタイプとBタイプ、きょうはどっちを作ります」という現場の呼び名だったんです

「B」は頭文字でもランク分けでもなく、形と肉質が違う2種類のプレスハムを製造現場で間違えないためにつけた「現場の呼び名」だったのです。
Aハムは形状が四角でやや硬め、Bハムは形状が丸く柔らかめでした。

現在はAハムは作っていません。Bハムの名前を「プレスハム」で定着させようとしたこともあったそうです。
しかし近くのスーパーに相談してみると、「もうBハムという名前で通っているので、そのままでお願いします」という答えが返ってきました。

結局「Bハム」がすでに定着し、愛されていたため変えることはできなかったそうです。
「B」という一文字に、吉田町の人たちの長年の愛着がぎゅっと詰まっていました。
■店名 吉田ハム工場直売所
■住所 静岡県吉田町片岡2253-9
■営業時間 9:30~18:00
■定休 水・日・祝日の月曜
■問合せ 0548-32-0133
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