先行きの見えない中東情勢。様々なところに影響が広がる中、塗装業者は材料不足で今後への不安が尽きません。
一戸建てやマンションの壁の塗装現場。
いまは梅雨入り前の書き入れ時です。
しかし-。
朝比奈塗装・朝比奈尚也 代表取締役:
材料屋(仕入れ業者)で買う物と同じですけど、品薄状態になってからネットで高くても買っておかなければと、ストックで買ってある状態
静岡県牧之原市の朝比奈塗装。
塗料やシンナーなど在庫はあるように見えますが、こちらのシンナーは定価の約5倍6000円でネットサイトから購入しました。
塗料や溶剤として使うシンナーの原料となるのが「ナフサ」。
中東情勢の緊迫化で原油の供給不安が続き、塗料やシンナーの仕入れにも大きな影響が出ています。
朝比奈塗装・朝比奈尚也 代表取締役:
時期的に材料が揃わないと施工が止まる可能性がある。(顧客と)打ち合わせしながらやらさせてもらっています
いまはなんとか材料を確保していますが、それでも工事の開始を遅らせているものもあるといいます。
また、現状が続くと、例え自分たちが材料を確保できても工事が出来ないことも想定され頭を悩ませています。
朝比奈塗装・朝比奈尚也 代表取締役:
(住宅は)塗装の前に防水業者がコーキングという外壁の目地の打ち替えをするけど、(原油不安で)材料がないとなると、塗装したくても(その前の)最初の段階で止まり、僕らも止まってしまう。住宅新築やリフォームが止まってきちゃうのかなと心配しかない
自動車の板金塗装業者にも大きな影響が出ています。
全国に約30店舗を展開する池内自動車。
シンナーは必需品で、塗装のほか機材についた塗料を洗い落とす際にも使っています。
中東情勢の緊迫化でシンナーの仕入れ価格は最大40%上昇。
さらに4月以降は仕入れも滞る状態に。
同業者からも毎日のように「悲鳴」が届くといいます。
池内自動車 技術部・日守翔吾 部長:
「稼働できない」「倒産してる」と聞くので、16年間この業界にいますが、そうした声は初めて。とんでもない危機的な状況
池内自動車では、塗料に使ったシンナーを洗浄用に再利用できる機械をフル回転させ現状をしのいでいます。
また、在庫の確保を優先し、予定していた新たな店舗のオープンも延期に。
それでも5月中旬には在庫が底をつき、新たに仕入れることが出来なければ修理の受付は停止せざるを得ない状況になるといいます。
池内自動車 技術部・日守翔吾 部長:
車社会なので、ボコボコのまま乗るよりきれいにしてあげることが自分たちの仕事なので、全力でやっていくうえで元通りになってほしい
政府はシンナーの供給不足など解消に向かっているとの認識を示していますが、 “現場”では深刻な状態が続いています。
