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国から返事を1年以上待たされた末に「原則不可」 こども園化“断念” 一方で町の提案にも“問題”が 保育施設の先行きは不透明

静岡県河津町では保育施設の再編を進め、2026年度から認定こども園を設置する予定でしたが、4カ月前に突如として断念せざるを得なくなりました。背景には一体何があったのでしょうか?

4月1日。

新たに6人の園児を迎え入れた静岡県河津町のわかば保育園。

しかし、本来であればこの春から認定こども園として新たなスタートを切る方針でしたが、行政上の区分は今も保育園のままです。

保護者:
正直「え?いま?」というのが一番だった

戸惑いを隠せない保護者。

一体なぜこのような事態になったのでしょうか?

町立さくら幼稚園と私立わかば保育園を統合し、認定こども園にすることを目指してきた河津町。

目的は少子化が進む中でも適切な保育環境を維持するためです。

国や県に対しては、2024年8月から再三にわたって問い合わせをしてきたものの明確な回答を得られないまま時間だけが経過し、2025年12月になってようやく示された答えが「設置は原則認められない」というものでした。

河津町・川尻一仁 副町長:
本来だったら(国から)もっと早い段階で、「こういうことに対応すればできる」と話してもらえるとよかった。町としてもすごく準備をしていたので、急にダメになったことに対して今後どうしていこうかと苦労をしたというのが現状

ただ、計画そのものに課題があったことも事実です。

河津町が想定していたのは、0~2歳児は現在のわかば保育園の園舎に、3~5歳児は現在のさくら幼稚園の園舎に通うという分園方式。

さくら幼稚園にはすべての園児を受け入れるだけのスペースがある一方で給食設備がなく、反対にわかば保育園には園児全員が活動できるだけのキャパシティがないからです。

とはいえ、分園方式自体に問題があるのではなく、国が難色を示したのは町立のこども園でありながら運営の一部を民間に委託する点で、これは現在の制度では認められていません。

河津町・川尻一仁 副町長:
(0~2歳児は)民間に委託という形になる。そのような認定こども園ということで協議をずっとしてきて、町としてはできると思っていたが、最終的にやっぱりダメという話をもらったのが現状

また、仮に分園方式が認められたとしても年齢差によっては兄弟で別々の園に通うことになり、送迎などの面で保護者の負担が増すことが予想されます。

保護者:
下の子もいて、分園化だと校舎が違うということで、朝のバタバタしてる時間にそれぞれを別々に送らなきゃいけない理由は何なのかなと思う

保護者:
どっちにしてもこども園になってしまうと、この子がこっちというように別々になってしまう

わかば保育園・織田恒孝 園長:
結果的にはできなかったこと(分園方式)を、ずっと継続してできるように努力していた状況が続いていたので、こう言ったら失礼だが、無駄な時間を過ごしてしまったという気持ち

河津町は2027年度の統合に向け再び協議を進めることにしていますが、最大の壁となった“分園問題”については町の協議会や保護者説明会でも了承を得ていることから、あくまでも方針を変えることなく国に理解を求める考えです。

河津町・川尻一仁 副町長:
町からすると、町内にいる子供たち、それから保護者にとって子供たちを安心して預けられる場所というのはやはり確保したいと思っているので、来年4月に向けて、どのような形にすれば認定こども園として開園できるのか、もう一度協議していきたい

子供や保護者にとっては何が最善なのか?

保育施設の再編は今のところ先行きが不透明な状況です。

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