食べる

【浜名区・田中建設】“おばあちゃんの干し芋”を再現 建設会社が作る「ゆみか」

浜松市浜名区にある田中建設。建設会社ですが、本業とは全く違うこともしています。それは「干し芋」の製造。“おばあちゃんの干し芋”が忘れられず始めた干し芋づくりで、製造機械まで販売するに至る成功を収めています。

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重機ずらり! “地元のインフラ”を守る建設会社

浜松市浜名区引佐町黒渕にある「田中建設」にやってきました。

周りには、のどかな風景が広がっています。

田中建設の外観(浜松市浜名区引佐町黒渕)

迎えてくれたのは田中建設・社長の田中昭光さんです。

事務所の外にはさまざまな重機がずらりと並んでいて、どこからどう見ても建設会社。

田中建設・田中昭光社長:
ここにあるのはほんの一部で、あとは現場に出ています。15台ほど機械はあります

田中建設・代表取締役の田中昭光さん

田中建設は引佐地区に2007年に創業し、住宅の基礎をはじめ、ダムや道路といった地元のインフラを守り続けている会社です。

しかし田中建設は、本業とは別に“あるもの”を作っています。

さまざまな重機が並んでいる

建設会社が作る「紅はるか」の干し芋

田中建設がやっている、まったく違う仕事とは。

重機が置かれている目の前の工場で、新たなことを始めていると話す田中社長。

この工場であるものを作っている

加工前の原料を見せてもらうと、それはサツマイモでした。

田中建設・田中社長:
「紅はるか」を使って干し芋を作っています

そう、田中建設が作っている食べ物は遠州のソウルフード“干し芋”だったのです。

サツマイモを持つ田中社長

まず案内してくれたのが、サツマイモを加工する場所です。

田中建設・田中社長:
機械で1回に約500kg蒸します

次は小さめのナイフを使って蒸したサツマイモの皮をむきます。

サツマイモをスライスする工程

皮をむいたら干し芋用のスライサーで均等な厚さにカット。「天日干し」ではなく並べて大きな機械で乾燥させます。

こうして田中建設がつくる干し芋「ゆみか」が完成します。

田中建設製造・干し芋「ゆみか」

田中建設は2017年頃から干し芋を製造し販売をスタートしました。

今ではネット販売なども行い、年間約10万パック以上売り上げている人気商品です。

味の決め手は特許取得の乾燥機

実際に試食させてもらうと、そのおいしさに驚きました。

テレビ静岡・大森万梨乃アナウンサー:
おいしい。いい甘さが出てますね。歯ごたえも心地よく、柔らかさもちゃんとありますね

干し芋「ゆみか」を試食する大森アナウンサー

干し芋を作る中で、特に大事な工程があるそうです。

田中建設・田中社長:
大事な工程は、除菌乾燥です。天日干しも非常にいいと思うんですが、天候に左右されないからです

導入した乾燥機は権利ごと買取り、特許を取得。販売も始め、2026年1月だけでも2台売れたそうです。

干し芋の乾燥器

ですがこの機械は、建設会社とは全く関係なく、干し芋のためだけに導入しました。

おばあちゃんの味を再現したくて

本業の域を大幅に超えている干し芋づくり。そこまでして、なぜ田中社長は干し芋を始めたのでしょうか。

田中建設・田中社長:
おばあちゃんが作ってくれた干し芋の味が忘れられなくて、この事業を始めました

おばあちゃんの味を再現したいという思いだけで田中建設の干し芋は始まったのです。

干し芋製造の作業風景

特許を取った乾燥機も売れ行き好調ですが、相乗効果はそれ以外にもありました。

干し芋工場は、地域の雇用の安定にもつながっていると田中さんは話します。

干し芋製造の作業風景
近隣の女性たちが働く場となっている

干し芋工場は近隣の女性たちが、子育てや家庭のことを両立しながら働ける場所としての役割も果たしているのです。

森のテーブル美術館にカフェレストラン

さらに田中建設は、干し芋作り以外にもやっていることがあります。

案内されたのは、工場から車で10分ほどの場所。浜松市浜名区引佐町伊平にある「森のテーブル美術館」です。

森のテーブル美術館の外観
森のテーブル美術館(浜松市浜名区引佐町伊平)

中に入ると、そこにはすてきな空間が広がっていました。

木でできたさまざまなテーブルが展示されています。

巨木の年輪がテーブル面になった丸テーブルや、無垢のダイニングテーブル。壁には年月を重ねた味のある一枚板が何種類も立てかけてあります。

森のテーブル美術館
館内の様子

田中建設・田中社長:
新築の住宅も建てていて、お客様からすてきなダイニングテーブルの一枚板が欲しいと言われたことから始まりました

一枚板のストックは400枚ほど。ちょっと多過ぎたと田中社長は笑います。

森のテーブル美術館は入館無料で、カフェレストラン「ル・カフェ・ド・マチネ」も併設しています。

腕利きのフレンチシェフが手掛ける料理やスイーツは、2時間待ちになることもある人気店です。

ル・カフェ・ド・マチネ店内の様子

田中建設は、干し芋だけでなく思いついたらすぐ実現しちゃう会社でした。

■施設名 森のテーブル美術館
■住所 浜松市浜名区引佐町伊平358
■開館時間 10:00~16:00
■定休 木
■入館料 無料 

■店名 ル・カフェ・ド・マチネ
■住所 浜松市浜名区引佐町伊平358
■開館時間 11:00~18:00
■定休 木 

【詳しく見る】干し芋「ゆみか」のネット販売

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