目次
あんことお餅を一緒に楽しむ「ぜんざい」。漢字でどう書くかご存知ですか。漢字の由来を調べると、あの有名な一休さんにたどり着きました。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ「ぜんざい」の漢字を知っている人は少数派
あんこにまつわる雑学について調査します。「ぜんざい」は漢字で「善哉」と書きます。優しい甘さの食べ物というイメージとは違い、ちょっと仰々しい感じもします。

なぜあの甘いあんこの食べ物を「善哉」と言うのか、由来を調査します。
まずみなさんが漢字を知っているかどうか、街頭インタビューから。
「善哉」と書くことを説明すると、多くの人が驚きの表情を見せます。「初めて知った」「ひらがなでしか見たことがなかった」という声が続出。

なぜこの漢字が使われているのか予想してもらうと、「縁起いいから」「良いことをするという意味」など、「善」という字から良いイメージを持つ人が多い様子でした。
ただ聞き込み調査の結果、そもそも漢字の表記を知っている人が少なく、「ぜんざい」の由来を知っている人も見つかりませんでした。
和菓子の老舗「庵原屋」で手がかりを発見
実は先日、別の取材で「善哉」と書かれているのを見つけたのが、静岡市清水区の清水駅前銀座にある老舗「庵原屋(いはらや)」でした。

店内には「珈琲善哉」の文字が。その時に店主から「漢字で書くと『善(よ)き哉(かな)』と書くんです」と教えてもらったのです。
もう一度話を聞きにいくことにしました。
庵原屋には普通のぜんざいもあって、そちらは「庵原屋ぜんざい」と平仮名表記で売られています。

せっかくなので関西風の「庵原屋ぜんざい(540円)」を食べてみます。大粒の小豆がゴロゴロと入っていました。
庵原屋 4代目店主・望月一徳さん:
透明の汁で、豆の粒が崩れないように“すだき”という方法で炊きました。お豆のおいしさを楽しんでもらえます
使っている小豆は北海道産のエリモショウズ。ホクホクとした食べごたえのある小豆で、控えめな甘さが寒い日にはたまりません。

それでは本題、善哉の由来について、店主の望月さんは知っているでしょうか。
庵原屋 4代目店主・望月一徳さん:
私もよくは分からないんですが、仏教に関係する言葉じゃないかということは聞いたことがあります

禅叢寺で真相に迫ると釈迦の言葉だと判明
仏教に関する言葉ではないかという情報をもとに、清水駅前銀座の近くにある次郎長ゆかりのお寺、「白華山 禅叢寺(びゃくげざん ぜんそうじ)」へ向かいました。
禅叢寺・木下英彦さん:
お経の中に「善哉」という言葉がたくさん出てきます。しょっちゅう出てくる

木下さんによると、「ぜんざい」はお経の中にたくさん出てくる言葉なのだそう。
禅叢寺・木下さん:
お弟子さんとかいろんな人たちが、お釈迦様の意にかなった心持ちとか、人物になったときに「ぜんざい、ぜんざい」と言ってお釈迦様が喜んだと言うんですよ
「ぜんざい」はお釈迦様の口癖で、弟子を褒める時に「素晴らしい」という意味で使っていた言葉だったのです。

名付け親は一休さん!?
では、その仏教用語と甘くておいしい「ぜんざい」の関係はどこにあるのでしょうか。
禅叢寺・木下さん:
それはですね、「一休さん」です。素晴らしいものを食べさせてもらって喜んだときに、思わず「ぜんざい、ぜんざい」と言ったことで、あのお汁粉はぜんざいと呼ぶようになったという説が一番有力みたいですよ

「ぜんざい」の名付け親は、アニメでも有名な一休さん、という説が。甘い小豆汁を食べた時に、「素晴らしい味」という意味で「ぜんざい」と言ったという逸話が残っているそうです。
冬の定番和菓子「ぜんざい」の名前の由来には、お釈迦様の言葉から一休さんへとつながる大展開がありました。

次にぜんざいを食べる時には、一休さんが「ぜんざい、ぜんざい」と喜んだ姿を思い浮かべながら味わってみてはいかがでしょうか。優しい甘さがより一層心に染みることでしょう。
■店名 風土菓 庵原屋 本店
■住所 静岡市清水区銀座14-14
■問合せ 054-366-1022
【もっと見る! 意外な起源の和菓子】
